FRANCE

TROISGROS (トロワグロ)

フランス校 食べ歩き日記

2019.12.11

フランス、オーベルニュ=ローヌアルプ地方のウーシュいう小さな村。
大都市リヨンからも電車で1時間のロアンヌという町からさらにタクシーで20分ほどの距離です。
こちらにあるホテル内のレストラン【トロワグロ】
1968年からミシュランガイドで3つ星を守り続けるレストランで、2017年に1930年から店を構えた
ロアンヌの地を離れ、こちらへ移転してきたばかりです

現在のシェフは4代目のC ézar Troisgros (セザール・トロワグロ)さん。フランス、スペイン、アメリカなど
星付きレストランでの修業を積み、2011年にメゾントロワグロの部門シェフに就かれました。父であり、
3代目オーナーシェフのミッシェルさんと厨房に立ち、現在はシェフとして活躍されている方です。
フランス校にも外来講師として来て頂いており、毎年研修生もお世話になっています。

店内は清潔感があり、スタイリッシュで落ち着いた雰囲気。
窓からの景色や店内の雰囲気も楽しみながら食事が出来そうです。

美しく広い厨房内は全体が見渡せる構造になっており、皆さんとてもきびきびと働かれていました。


今回は数種類あるコースの中から
≪LE BOIS SANS FEUILLES≫
と書かれた280€で料理からデザートまで計10品提供される、コースを選びました。

アミューズ
・フルムダンベールという青かびタイプのチーズとアマンド、コアン
・マイスと細切りにしたニンジンのフライ、パンプルムース

あまり食べ合わせた事のない素材でしたが、とても食べやすく食欲を掻き立てる2品でした。

パン
・ボーフォールというチーズが練りこまれたハード系のパン
・マイス入りのパイ生地でクロワッサンの様なパン
 ブールサレと一緒にいただきました



1品目
Cépes et poires de la cueillette

フレッシュのセップと生の洋ナシをそれぞれ薄くスライスしたところに
爽やかなソースがかかったシンプルな一品。ノワゼットオイル、しょうが、
少し柑橘の香りも効いていて、素材の良さが際立つシンプルながらも存在感がありました

2品目
Nage d'écrevisses et truite à la manoa

マスとザリガニは身がしっかりしていて食べ応えがあり、合わせられた野菜のマリネやフルーツのソースとの
相性ばっちりでした。
彩り豊かで目にも美味しい一皿です。

3品目
Ce qui nous lie

キャビアやほうれん草を茹でたものを下に忍ばせ、薄くスライスしてきれいにカットされたジャガイモを
格子状に編み込んで上から被せています。
ソースは燻製がかったサバイヨン。レモンやケイパーなどのアクセントもありとても面白い組み合わせです。

4品目
Moules,coques et tomate du soleil
モンサンミッシェル近郊でとれたムール貝と2種のトマトの一皿。
シンプルな見た目だが、海藻の香りやベトナムの香辛料、ターメリックなど

スパイシーなソースで複雑な味わい

5品目
Lotte aux baies potagères

アンコウが絶妙な火通しでふっくらと柔らかくミュールと赤ワインの濃厚なソースととても相性が良かった。少しソースにやさしい酸味があり、アンコウを引き立てていました

6品目
Pigeon passiflora

ピジョン(鳩)を使った一皿。ピジョンのコンソメと共にいただきます。
コワンやパッションフルーツを合わせ、真ん中に置かれた大粒の黒コショウがとても良いアクセントに
なっていました。

7品目
Bons fromages beau voyage
フロマージュ

たくさんの種類の中からセルビスが切り分けてくれ、専用のドライフルーツの入ったパンやコンフィチュールといただきます。

8品目
Papillon

蜂蜜とグリオットのムース、ラングドシャ、サツマイモのチュイル、シトロンのコンフィが薄い層になっており、セルビスが目の前で一刀入れてパピヨン(蝶)の形に仕上げてくれます。
爽やかで食後にぴったり。美味しさ、見た目の美しさはもちろんのこと小さな演出も加わって楽しんでいただくことが出来ました

9品目
Mûres-mûres

ムラングの下にはヨーグルトのムースが隠れており、さらにその中にはリンゴとエストラゴンのソルベが入っています。

たくさんのフレッシュのミュールは濃厚な味でミュール酢と合わせてバランスをとっていました。シナモンやエストラゴンなど食べ進めるたびに違った香りがします。

10品目
Sur le bout de la langue

ラウンジに移ってプティフールをいただきます。
食後はコーヒーや紅茶、ハーブティーなどが選べます。
今回はコーヒーをお願いしました。
プティフールはパッションと生姜、フランボワーズ酢とキャラメル、ショコラと唐辛子の
3種類のタルトレットでした。

どの料理も繊細な盛り付けで、メインの素材をしっかりと主張させていました。それぞれ違った酸味とのバランスが良く、とても美味しくいただくことができました。
セルビスの方もとても丁寧で、料理の説明なども細かくしてくださり、とても快適な時間を過ごすことが
出来ました。
料理、雰囲気、セルビス。様々な方面で楽しむことのできる素晴らしいレストラン。
是非、足を運んでみてください。

**************************

Troisgros(トロワグロ)

住所:Ouches-728 route de villerest -42155

電話:04 77 71 66 97

www.troisgros.com