専門講義 ボルドーワイン講習 / Mme Isabelle JOHANET (イザベル・ジョハネ氏)
フランスワインについてたくさんの種類を学んだフランス校での授業でしたが、今期最後の専門講習はボルドーワインについての講習でした。ボルドーワイン委員会(CIVB)の講師イザベル・ジョハネ氏にお越しいただきボルドーワインについての講義を行っていただきました。ジョハネ氏はボルドーワイン委員会に所属する講師で、調理師学校などフランス各地でボルドーワインについての講習を行っています。フランス校では研究生のために毎期講習をしてくださいます。
ジョハネ氏は毎期フランス校に来て講習をしてくださいます
まずはプロジェクターを使っての説明、熱の入った解説をしてくださいます!!
試飲以外の説明の部分も大事ですよー
フランス南西部にあるボルドーはフランス校のあるボジョレ地方やその北にあるブルゴーニュに比べると距離があり、個人で訪れるには少し距離がありますが、世界的に有名なワインなのでレストランやお店でもよく目にしますし、よく飲まれます。ワインに詳しい人でなくても「ボルドーワイン」の名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。
ブドウの状態、醸造用の樽の形など、細かい説明もありました
まずボルドーワインと言えばシャトーごとの格付けで有名です。1885年に格付けされた有名シャトーの存在もありますが、格付けについての歴史やシステムについてのお話がありました。そしてボルドーワインの特徴や、使っているブドウ品種などの説明がありました。使っているブドウ品種の違いもさることながら、ボジョレやブルゴーニュとの大きな違いは「ブドウ品種をブレンドしてワインを作ること」。単一品種で作るボジョレやブルゴーニュとは違い複数の品種を混ぜて作るボルドーのワインは味にも複雑さがあらわれているようです。同じ黒ブドウ、白ブドウでも品種によってキャラクターがあり、混ぜることでそれぞれのワインの特色が出ます。そしてボジョレやブルゴーニュで主に使われている品種とは違う品種のブドウが多く使われているので新しい味の発見にもなったと思います。
説明を聞きながらの試飲
今回の試飲では白ワインが1種類、赤ワインが2種類、白ワインの一種ではありますが特別な製造法で作られている貴腐ワインを1種類が出されました。白ワインは甘さが控えめですっきりとした味で飲みやすいものでした。赤ワインは年が若めのものはまだタンニンの味がはっきりとしていましたが、2016年に作られた方のワインはタンニンに丸みが出て色も褐色がかっていました。それぞれのワインの合う食事なども例として挙げてくださいましたが、「自分がおいしいと思った飲み方で飲む」というのがワインの楽しいところです。研究生の皆さんもいろいろなアイディアをあげてくれました。最後に試飲した貴腐ワインはカビをはやしたブドウから水分を吸い上げブドウの糖度をあげていく、というかなり手間のかかる方法で作られたワインですが、味は素晴らしいものです。色も黄金にきらめいていました!しっかりとした甘さが特徴の貴腐ワインは初めて飲んだ人も多かったようです。
色や香りを見てからの試飲です。第一印象はどんな香りですか?
なかなかリラックスしての試飲です。笑
フランス校のワインの授業でワインが好きになってくれた研究生も多いようです。これからも勉強を続けておいしいワインと食事お菓子を合わせてみてくださいね!
これからもワインの勉強続けてくださいね!