製菓外来講習 M.Christian Dorange(クリスチャン・ドランジュ氏)
今回の外来講習は、クリスチャン・ドランジュ氏にお越しいただきました。ドランジュ氏は2000年に行われた氷の彫刻の大会でフランスチャンピオンに輝いた実績があり、フランス各地の製菓の学校やイベント会場などで腕前を披露されています。
講習がスタートすると早速、氷の塊をチェーンソーで削っていきます!
氷細工の氷は見た目にも美しい中まで透き通った綺麗な氷を使用しています。水質の良さと凍らせる温度も重要で、この氷塊を作るには−6℃~−8℃で4~5日間かけてゆっくり作る必要があるのだそうです。
この氷の塊は約150キロで、1つ110€するんですよ。ドランジュ氏は説明を交えながら作業を進めていきます。
研究生たちにも削る作業を手伝わせていただきました。
氷のしぶきが舞っています。ドランジュ氏が豪快に氷を細工していく様子を見ている学生たちも楽しそうですね。
氷の面を平らに仕上げたいときは衣類に使用する"アイロン"で表面を溶かし滑らかにます。
今回の作品には"TSUJI"の文字を刻んでいただきました。この外来講習後日にある七夕まつりのために、いつもと違う作品を作っていただきました。作品にフルーツを飾れるように、台座がありその横にはトック帽をイメージして氷が彫られています。
切り落とした氷で、お酒やフルーツを冷やす器も作っていただきました。七夕まつりではサングリアを入れました。
器はドランジュ氏とドゥムール先生が一緒に作ってくれました。ドランジュ氏とドゥムール先生が相談しながら作成していく姿に研究生もワクワクしながら講習を見ていました。
そして作品が仕上がりました。最後に水を全体にかけ、削れた余分な氷を溶かし綺麗にします。
アシスタントを務めた研究生のコメント
『シェフが即興で考え器具を使い分けながら氷細工している様子を近くで見る事ができてとても良い経験になりました。氷細工にフルーツや野菜を入れて完成した作品が出来上がり、シェフの想像力にとても感動しました。』
Merci M.Dorange!!!