FRANCE

辻調グループ フランス校

ブログ

製菓外来講習 Yoann Clavier(ユアン・クラヴィエ氏) /Pâtisserie BENETOT(パティスリー・ベネト)

フランス校教壇から

2020.01.15

今回は、レクレール校から車で2時間ほどのフランス東部のドールという街にあるPâtisserie BENETOTより、部門シェフであるユアン・クラヴィエ氏にお越しいただきました。
クラヴィエ氏は、職業訓練校在学中に同店で研修生として働き、その後就職されました。
その後は若手製菓職人のコンクールに挑戦し、素晴らしい成績をおさめられています。

パティスリー・ベネトは、シェフであるダミアン・ベネト氏が、両親からパティスリーを引継いで経営されています。
ダミアン・ベネト氏は、2011年にフランスのチョコレート愛好家の会「Club des Croqueurs de Chocolat(クラブ・デ・クロクール・ドゥ・ショコラ)」より、フランスの優秀なショコラティエに選ばれ、また2014年にはパリのサロン・ドゥ・ショコラで行われたTrophée Relais Dessert Charles Proust(ルレ・デセール シャルル・プルースト杯)で「ダリと作品」というタイトルで作品を発表し4位を勝ちとられています。
パティスリーには、ガトーだけでなく糖菓やショコラ、お惣菜などもあり、ラインナップはバラエティに富んでいます。

現在同店で研修を行っている研修生も同行してくれました。

今回はマカロン生地を使用した2品を紹介して頂きました。
お菓子にネーミングは無く、今回の講習の為に考えてくれたメニューです。
テーマは【マカロン・デストゥルクチュレMacaron Destructuré】で、直訳すると【破壊したマカロン】と名付けられています。
一般的にマカロン生地を使ったお菓子は、丸く焼き上げた2枚の生地の間にクリームを挟みますが、今回はそれと異なった仕上げを2種類見せていただきました。

1つ目は、小さな丸をジグザグに絞り、チョコレートのクリームとフランボワーズのジュレで仕上げました。

2つ目は、焼き上げたマカロン生地を土台にして、アールグレイのクリーム、ブラックベリーのジュレで仕上げました。

使用するパーツは共にシンプルですが、一工夫加えた仕上げになっており、ムニュ・スペシオ(卒業記念制作)でオリジナルガトーを仕上げる研究生にとって、興味深い内容となりました。

アシスタントを務めた研究生のコメント
「講師の方が若くてびっくりしました。綺麗な作業とセンスがとてもよく、とても楽しい講習でした。」
「デュラン先生には普段通じているフランス語が外来講師のシェフに伝わらないことがありました。(デュラン先生以外の)シェフとのコミュニケーションの難しさを感じました。」

アシスタントと記念撮影

最後に全員で記念撮影