今回の講師は、ヘネシー社のパトリス・エノ氏です。
ヘネシー社は質の高いコニャックCognac（蒸留酒の一種）を生産することで世界的に知られています。

エノ氏はヘネシー社の「大使」という立場で、世界各地でコニャックとヘネシーについての講義をされています。今回の講義では、まずヘネシー社の歴史について学びました。

ヘネシー社は、1765年にアイルランド出身のリシャール・ヘネシー氏によって設立され、去年、創立250年を迎えた会社です。

続いて、コニャックの作り方や、ヘネシー社のコニャックの質を維持する方法などについてのお話しがありました。最高の美味しいコニャックを選び、ヘネシー社ならではの味に仕上げるため、試飲やブレンドについての厳しい検査をいくつも設けているそうです。真剣さの証拠ですね！

最後は、ヘネシー社のコニャックの試飲でした。「VS （ヴェリー・スペシャルVery Special）」、「VSOP（ヴェリー・スペシャル・オールド・ペイルVery Superior Old Pale）」、「フィーヌ・ド・コニャックFine de Cognac」、「XO（エキストラ・オールド）Extra Old」という4本のコニャックを、解説付きで試飲しました。「VSOP」とカナダドライで作られたカクテルも、近年増えている飲み方のひとつとして紹介されました。

※フランスでは18歳からお酒を飲むことができます。

熟成期間の違いによる変化が実感できたでしょうか。例えば、「VS」は2年半から4年ぐらいかけて熟成させます。「XO」は、熟成に「VS」よりもさらに長い時間をかけます。そして、とても有名な「リシャール・ヘネシーRichard Hennessy」というコニャックは、なんと40年以上の間、熟成させるそうです！

講義を終える際、エノ氏は学生たちと「乾杯」をしてくださいました！日本人が多く在籍する学校での講義ということで、このような形であいさつをしてくださったのでしょう。