調理外来講習M. William JACQUIER(ウィリアム・ジャキエ氏)/Restaurant Le Vivarais(レストラン・ル・ヴィヴァレ)
本日の外来講師は、シャトー・エスコフィエから車で40分程、リヨン2区にある「Restaurant Le Vivarais(レストラン
ル・ヴィヴァレ)」のオーナーシェフであるM. William JACQUIER(ウィリアム・ジャキエ氏)が来てくださいました。
1996年にM.O.Fを受章しており、料理はしっかりとした技術、理論に裏打ちされています。
レストランでは昔ながらのリヨン料理を基本はそのままに、少しだけ時代に合わせた盛り付けにして提供されています。
今回披露していただいた料理2品
Fond d'artichaut au foie gras des Mères Lyonnaises
アーティチョークとフォワグラのテリーヌを組み合わせたサラダ。リヨンの伝統的な1品です。
アーティチョークは塩茹でした後にヘーゼルナッツ油で味付け、フォワグラは低温のオーブンで火通しした後、型に詰め、
冷やし固めてあります。色とりどりの人参やサラダ菜、炒ったヘーゼルナッツが添えてあります。ジャキエ氏が盛り付け
終わるとサプライズで学生にも盛り付けをさせてもらい、「いいと思うよ!」と褒めて頂いていました。
「学生による盛り付け」 「盛り付けをするアシスタントの学生たち」
Œuf à la neige aux pralines rouges
砂糖を入れながら泡立てた卵白を茹で丸く型を抜き、そこにプラリネルージュ(アーモンドに赤い糖衣がけをした
リヨンの伝統菓子)を生クリームと合わせソース状にしたものを注ぎ、周りにカスタードソースを流しています。
仕上げに黄金色のアメの糸を球状に細工したもの、砕いたプラリネルージュを乗せて完成です。
今回いらっしゃったジャキエ氏の娘、Audrey Jacquier(オードリー・ジャキエ)さんは若干22歳ながらも
来年リヨンで本選が開かれるボキューズ・ドールのフランス予選で最終選考まで残ったそうです。
オードリーさんは2010年よりジャケ氏と一緒に働いており、娘の才能もさることながら父であるジャキエ氏の
指導能力の高さを感じました。
講習では基本的なテクニックを理論的に、わかりやすく説明していただき、学生も所々質問しながら夢中になって
聞いていました。
アシスタントをしてくれたのは新間世海君(左)と西川雅也君(右)