仲村真優果さん:レクレール校 調理 2022年春コース
「高校時代の部活動で得た本場での体験から」
高校の時にオーケストラ部に在籍していました。2年に1回ヨーロッパ演奏会があり、私はドイツのニュルンベルクで演奏をさせていただく機会がありました。そこで日本とは違うお客様の雰囲気を感じたり、音楽にゆかりのある名所を訪れたことで自分たちの演奏に良い変化があったと思いました。本場で学んだことで自分の感性も磨かれたと感じ、料理の世界でも同じく本物を知りたいという思いが強かったためフランス校進学を決意しました。ずっと自国にいるより日本以外の方と関わることにより自分の人生も豊かになると思ったのも理由の一つです。
「日本にいる時よりももっと積極的に!」
フランス校の実習は思っていたよりメニューの回転が速く、十分な予習と復習をするのにかなり苦戦しています。シェフのナレ先生の担当(肉料理)に入った時は特にフランス語の聞き取り力が試されるのでいつもよく耳を澄まして聞き取ってすぐに行動できるように努力しています。日本にいる時よりもっともっと積極的に行動しなくてはなりませんし、何よりもシェフのやり方や味を早く身に着けるため常に味などを確認してもらう必要があります。実習で使う材料は日本と違うので、より本物、本場のフランス料理の味を知ることができると思います。また、フランス人シェフのやり方は日本で習うものとは異なる部分が多いので、そこの違いを学ぶことで自分の引き出しもかなり増えると思います。
「友達のおかげでお菓子のことも学べる」
当初は集団生活に不安もありましたが、寮生活などとても楽しく生活できています。4人部屋ですがしっかりとした仕切りもあり、個人スペースも確保されています。また、日本にいる時はあまり関わることのなかったパティシエの子達とも仲良くすることができるので、お菓子に関することなど今までわからなかったことも知ることができて学べることも多いです。
フランス語会話授業。フランス語の勉強も大事です。
「フランスでの生活を楽しんでいます」
普段の休日はリヨンやヴィルフランシュなど近郊の町に行ったり、ジアンカジノ(レクレール校近郊にある大型スーパー)に行ったりしています。学校のある村の皆さんはとてもやさしくて、日本では知らない人に挨拶することは少ないと思いますが、村を歩いていると皆さん笑顔でBonjour!と挨拶してくださったり、買い物をしている時など気さくに話しかけてくださるのでとても感動しました。レクレール校の敷地内では野生のウサギやリスを見ることもあり田舎ならではのよいところだと思いますが、同時に虫も割といます(笑)。
連休中自分含め3人で出かけていた時にリヨンの路面電車に乗ろうとしたところ、私が乗る前に路面電車の扉が閉まってしまい、ドアを開けるボタンを押しても結局開かず、1人取り残され、1人寂しく次の電車で目的地に向かいました。その際先に乗った2人の話によると同じ電車に乗っていたフランス人の方が色々心配して教えてくれたそうで、そういう時に助けようとしてくれる親切で優しい方が多いのもフランスの良いところだと思います。
ボジョレワイン醸造所「シカレックス社」見学にて。
「休みに出かけたいところもいろいろ」
食べ歩きにも興味はあるのですが、まだ有名店などには行っていません。先生にお勧めされたリヨンの「アントルコ―ト」というレストランではステーキ肉と山盛りのフライドポテトが提供され、ポテトがなくなったらすぐにお替りがいるか聞かれるので、ポテト好きな方にはおすすめです。夏のヴァカンスにはパリのディズニーランドや周辺の観光スポット、モンサンミッシェルなどに行こうと思っています。
特技のヴァイオリンはフランスでも弾いています。
連休を利用して旅行もしました!
「研修は自分が大きく成長できる絶好の機会」
研修は希望しています。研修先では本当に一人きりになり、全てのことを自分だけで解決しなくてはなりません。不安もありますが、人生の中で大きく成長できる絶好の機会です。また、フランス語でしかコミュニケーションが取れない環境なので、フランス語力も上達すると思います。いろいろな人のやり方を学んだり、そのレストラン特有の料理やその土地の材料の味や組み合わせ、フランスのレストランの働き方など、本当に大きなことを学べると思います。
「フランス校に進学を考えている皆さんにメッセージ」
フランス校は予習、復習、実習、フランス語、サービスなどやること覚えることが多く大変ですが、こんなに必死になって勉強して努力する日々は人生でこの10か月だけだと思うのでぜひ挑戦してみてください。そして、朝から夜まで料理漬けの日々を体験してみてください。
仲村真優果(NAKAMURA Mayuka)
千葉県率千葉女子高等学校卒
辻調グループ校出身校 エコール辻大阪 フランス料理研究課程