発達障がいの理解と支援のためのSD研修を実施
2022年3月17日、辻調理師専門学校、辻製菓専門学校、エコール辻大阪合同で、大阪市発達障がい者支援センター エルムおおさか 井上芳子所長を講師としてお迎えし、「発達障がいの理解と支援」をテーマに教職員を対象とする研修会を実施しました。
文部科学省が2012年に発表した調査結果によると、全国の公立小・中学校の通常学級に在籍する児童生徒のうち、発達障害の可能性があるとされた小中学生は6.5%にのぼるとされています。
また、発達障害への認知度が高まり、判断基準の変更などもあって、その数はさらに増え続けているということを、その後の統計調査の結果は示しています。
そして、その傾向は、私たちの学校においても同様であり、2015年にはじめて実施した「発達凸凹(でこぼこ)セミナー」当時より、現在の方がその人数が増えているという実感があります。
そこで、今回は、苦労しながら直接学生指導にあたっている担任や教員が、そうした様々なタイプの学生が存在するクラスや授業においても、よりよい教育活動ができるように、発達障がいの特性、および、新しい知見や対応方法などを知り、実際の教育活動に役立てることを目的として研修会を行いました。
研修会は、講師によるレクチャーのほか、発達障がいの疑似体験ができる映像なども盛り込まれており、「発達障がいの基礎知識」というべき内容や対応方法をとてもわかりやすく解説いただきました。
研修会終了後のアンケートでも、参加者143名中のおよそ7割が「わかりやすい内容だった」、9割近くが「参考になった」との回答でした。
また、「もっと早く聞きたかった!」「今後の学生対応の時に否定的にならないように具体的に声掛けすることができます」「疑似体験ができる映像があり、イメージしやすかった」「発達障がいについて知ることができてよかった」といった肯定的なコメントが数多くみられ、学生対応において、今以上に教員が学生に寄り添ったかかわり方ができると思える結果を得ることができました。
今回は「発達障がい」に関する研修会でしたが、今後も様々な学生に対する適正な対応を通じて、よりよい教育活動ができるように、教職員の資質向上のための活動を実施していきたいと思います。
「発達障がいの理解と支援」アンケート
保健師 山下裕世