今年もアメリカの料理大学The Culinary Institute of America（以下CIA）にて、「日本料理専門講座」が行われました。2016年に開講して以来、毎年、辻調理師専門学校の村島弘樹先生が現地で講師を務めています。今年度もベーシックコースで日本料理の基礎技術を学んだ学生を対象に、2月下旬から約3週間、同校のニューヨーク・キャンパスで授業を実施しました。松花堂弁当や麺料理などの実習を行い、最終日にはお客様を招いて会席ディナー形式で実習の成果を披露しました。




そしてCIAで村島先生の授業を受講した後、今度は日本で約10日間、様々な日本食文化に触れるツアーがスタートします。初日となる3月13日、辻調理師専門学校に学生と教員13名が来校し、辻芳樹校長による授業を受け、村島先生や日本料理の先生たちによるデモンストレーションを見学しました。

辻芳樹校長の授業では、校長が投げかける問いに対して積極的に答える学生たちは、日本料理を知りたい、日本の考えを理解したいという気持ちに溢れていました。またグループに分かれてのディカッションも白熱し、日本の食や文化への関心の高さがうかがえました。




日本料理デモンストレーションでは、学生たちから事前にリクエストがあった内容に合わせて、鯛の活け締めや紋甲いかの下処理、ふぐのおろし方など実演を踏まえて丁寧に解説を行いました。なんと鯉のおろし方までリクエストがあり披露しました。特に、CIAの実習でも扱ったことのある鯛については、活け締めしたばかりの身と1日置いた身を比較し、触れて食べて実体験を通してより学びが深まったようでした。





日本での滞在中は大阪、京都、東京を巡り、酒蔵や窯元を訪れたり、いろいろなジャンルの日本料理を食べるプログラムが用意されていますので、たくさんの刺激と感動を持ち帰ってくれることを願っています。



The Culinary Institute of America
JAPANESE CUISINE -Bachelor's Degree Concentration
https://www.ciachef.edu/japanese-cuisine-bachelors-degree-concentration/