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料理のチカラプロジェクト

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多様な方々をおもてなしするために②/お菓子提供

G20 大阪サミット

2019.07.05

G20サミット首脳会議は、インテックス大阪にて開催されました。コーヒーブレイクでは、お菓子が提供されます。ここでも1つの挑戦を行いました。ビーガン、ハラール、グルテンフリーなど、、、


-多くの方々が同じものを食し、同じ時間を共有することで同じ方向性に向かって話し合う-
日本の食文化にある「共食」や「直会」といった土着の考え方に通じる試みです。「全ての方々が食べることができるお菓子」。そこで「和菓子」の潜在力に注目しました。提供は2品。製作者である辻製菓専門学校の上元純一先生が、"Zen"と命名した「抹茶と柚子の餡玉」と「和三盆の打ちもの」、つまり、干菓子です。この2品は禁止食材に触れないため、殆どの方々に、手に取って頂くことができます。


ただし、こういった大きな国際会議で和菓子の提供を行った場合、「手に取って頂くのは難しい」というご指摘も受けました。そこで私たちは、和菓子の持つ季節感を前面に出して涼しげな空間の演出を行い、自然との共生観とともに味わって頂けるように、和菓子をディスプレイしました。主要国首脳会議で、ディスプレイとともに和菓子を提供したのは、初めてのことかもしれません。好評にて、多くの方に手に取って頂きました。特に「和三盆の打ちもの」は服部製糖所さんがG20サミットに合せて製糖いただき、口どけの軽い素敵な1品になりました。







もちろん、洋菓子も提供しました。辻製菓専門学校の野田昌志先生が8品、ハイアット リージェンシー 大阪の大内浩司ペストリーシェフが4品を製作しました。こちらも発酵バターやアルコールの使用に配慮しました。