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料理のチカラプロジェクト

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多様な方々をおもてなしするために③/食品防御・フードテロ対策

G20 大阪サミット

2019.07.05

「食品防御」「フードテロ」という言葉をご存じでしょうか?
意図的に食品へ毒物や異物を混入する行為をどう防御するのか。1000名を超える企業では3~4年に1回程度は発生しているとも言われています。アメリカでは、米国食品安全強化法(FSMA)が整備され、日本は2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けての取り組みが始まっています。
それ先立ち、警戒レベルの高い主要国首脳会議にて、私達が先行して取り組むことになりました。


私達が取り組んだのは、勉強会(学校ですので)の実施でした。4月9日に関係する方々を対象に、
この分野の専門家、杉浦嘉彦様(「月刊HACCP」発行人)にご講演頂きました。







そして、学内の調理、製菓作業が行われる教室を限定し、監視カメラを15台設置しました。さらに、食材、食品の保管や搬出入の際には、封印テープを使用しました。


これらは、大袈裟な対策のようですが、東京オリンピック・パラリンピックや大阪・関西万博で必ず直面する課題です。国際的な会議や催事が行われる都市では整備されなければいけない対策です。今回の経験を振り返って、今後、開催が決定しているイベントの成功に繋げたいと思います。

ちなみに今回の取り組みは秘密裏に行いました。私達や私達の家族が脅迫の対象となる可能性があり、業務に携わる職員も限定して取り組みました。