TSPAレポート#16:"命あるものを料理するということ"<東京>
先日、校外学習の授業で青梅畜産センターを訪問しお話をお伺いしてきました。
青梅畜産センターは東京の地域特性を活かした畜産業を振興するため、また、消費者(都民)に安全で付加価値の高い畜産物を提供するために、東京都や生産者等との連携して高級な豚や鶏の系統を維持し、種畜等の生産・販売を行なっています。
センターでは、肉質の優れた特徴を持つ3品種の豚を掛け合わせたトウキョウXを始め、東京シャモ、東京烏骨鶏など美味しさを最優先に考え作られた動物達が飼育されていました。
お話をお伺いしていて、まずセンターで1番大事な業務は遺伝子や系統維持、血統管理だという事でした。
その為に人工授精をよく行なっており、人工授精は、普通自然出産であれば10頭程度産まれるところ(豚の場合)その半分程度しか産まれないという。そんなリスクがありながらも人工授精を行い、子孫を残していくのは目的の違いで、肉を売るか、良い遺伝子を残していくのかで全く変わってくると言われていました。
今の技術では精液を凍結させて保管し、遡って昔の遺伝子と掛け合わせる事も出来るそうです。
今や野菜や植物なども人工的に改良が行われているが、
自然界にとってはそういう作為はどうなのだろう?という疑問は正直私は常に残る気もしてますが、、
今回の学習を通じて、私達は常に生産者の方の思いを預かって命ある物を料理させて頂いているということ、素材の良さを最大限に引き出せるよう料理と向き合っていこうと改めて思いました。
来年3月に開催される国立祭で、私達のクラスは【トウキョウX】を使って料理提供をする予定なので、ぜひ食べにきていただきたいです!
2013.10.18.
エコール 辻 東京 TSPA