TSPAレポート#17:ボキューズドールに密着!<大阪>
10月13日(日)、辻調理師専門学校で「第15回ボキューズドール国際料理コンクール」の日本代表選考会決勝戦が行われました。
このコンクールは世界でも有名なフランス料理の料理人ポール・ボキューズ氏が設立し、1987年から26年続いているフランス料理の世界規模のコンクールです。
今回、厳しい一次予選を通過したのは6名。年齢も働く店も異なる6名の料理人が戦います。
審査員は「ひらまつ」の平松裕之氏をはじめ、辻調理師専門学校校長、辻芳樹校長など有名な方ばかり!!
開会式から緊張感が漂います。いつも普通に通っている学校ですが、
全く違う雰囲気で知らない場所にいるような感覚でした。
今大会では、一次審査で提出した肉料理を作ります!与えられた制限時間は3時間!
1人前の皿盛りを2皿とプラトーという大きな銀盆に6人前を盛りつけます!
メインの肉は子牛と決まっており、付け合わせ3品のうち1品は日本のオリジナル性を出すという課題!!
限られた時間、厳しい諸ルールの中、競技がスタートしました!
レシピを掲げながら、作業を確認しながら、それぞれの選手は作業を進めていきます。
慣れない場所で作業をするのは大変そうに思えました。大勢の審査員や関係者、テレビカメラも入り緊張感が高まります。
完成品だけではなく作業の効率性なども点数に入るため、選手はずっと張り詰めた空気です。
時折、審査員に声をかけられることもあり1秒たりとも気は抜けません!
終盤にかかってくるとほんとに時間との勝負!全ては盛り付けにかかってくるのです。
時間は迫ってくるが自分で考え抜いたレシピだからこそ、妥協はできない、したくない!!
そんな気持ちがひしひしと伝わってきました!!
次々と参加者が素晴らしいものを作り上げていきます。それを審査室まで運ぶのは辻調の先生たち!
複雑な盛り付けでバランスを崩さずに運ぶのは至難の業!!
そして、審査室では完成料理を撮影したのち、皿盛りは平松氏と辻校長に銀盆盛りは
先生方が切り分け6人前に分けられます。
試食審査のあとは選手1人ずつの面接審査が行われました。
このコンクールの本選(世界大会)は2年に1度フランスのリヨンで行われます。次の本選は2015年。
日本代表に決まればそれまでに1年間の猛特訓が課せられます。技術だけではなく、人間性、
精神力まで見られるのです。
結果発表は場所を変え「ひらまつ」が大阪中之島に展開する複合レストラン『ラ・フェットひらまつ』で行われました。
残念ながらそこまで密着することは出来ず、結果はその日の夜のテレビニュースで速報として知り。
そのあと先生からの連絡で詳しく知りました。
結果は次の通りです。
『メゾン・ド・ジル芦屋』の高山英紀シェフ。
高山シェフ、おめでとうございます!!
他のシェフの方々もおつかれさまでした。
今回、私よりもずっとずっと上のシェフ達が緊張感を持って必死に戦っている姿はとってもかっこよく、輝いていました!!
いつか私も世界を目指せるそんなシェフになりたい、もっと頑張ろう!と刺激をいただきました!!
日本代表になられた高山シェフには、ぜひ、日本人初の優勝を目指して頑張っていただきたいと思います。
2013.10.19. 辻調理師専門学校 調理マネジメント学科 TSPA