TSPAレポート#29:北海道昆布の魅力知ってますか?!
少し前になってしまいましたが、
9月19日に「北海道ぎょれん」による昆布の講習会が学校で開かれました。
日本食のお出しには欠かせない昆布。
実は、フランス料理の世界でも昆布だしが三ツ星レストランなどで普通に使われています。
日本人が昆布を知らないのは恥ずかしいと思い、今回の昆布についての講義に参加しました。
日本の昆布は9割が北海道でとれます。
昆布の水揚げは7月~9月に最盛期を迎えますが、昆布は収穫してからすぐに使うのかと思いきや、
通常は1年以上寝かせてから使うそうで、寝かすことにより磯臭さが取れ、うま味が凝縮するとのこと。
昆布には様々な種類があり、大まかな7種類の北海道昆布が紹介されました。
出汁に向いている昆布、煮つけに向いている昆布など使い分けされているそうです。
『そこでクイズ!』が、出ました。
利尻昆布(北海道北部の沿岸)と日高昆布(北海道南部の沿岸)で出汁を取りました。
さて、どちらの出汁がどちらの昆布かわかりますか?
A
色:白っぽい
香り:澄んでいて、上品な香り
風味:さらっとして澄んだ出汁、上品な味
B
色:Aに比べると赤みがかっている
香り:強い磯のかおり
風味:とろっとしていて、磯の香りが強く、濃厚な味
正解は、
A:利尻昆布
B:日高昆布
でした!
このように、昆布は種類が違うと出汁にした時の風味がまるで違います。
用途によって昆布の選び方や調理法を変えていくと、さまざまなお料理に活用できます。
現在では、一般家庭での消費量が低下しており、特に若い世代を中心に昆布離れが進んでいますが、
そのような中、日本の出汁にはかかせない昆布の魅力が海外の人々に理解され、料理に大いに活用されています。
今回の講座をうけて、私たちも日本人も、昆布の魅力を知ることで、
海外に負けず様々なジャンルの料理で昆布の特性を活かし、料理につなげていけたらと思いました。
2013.11.30.
エコール 辻 東京 TSPA