TSPAレポート#8:地元野菜たっぷりのヘルシーメニュー(国立市民講座)<東京>
先日、8/2に国立市民講座の料理講習会が
エコール 辻 東京 辻日本料理マスターカレッジで行われました。
国立市が主宰する恒例の講座で、今年で14回目を迎えます。
市担当者によると、毎年エコール 辻 東京が協力しているこの企画は大変人気が高く、
今年も申し込み多数のため、抽選で80名の方が選ばれたとのこと。
「今年ようやく当たりました!」という喜びの声も聞かれ、
講習会への熱い期待が感じられました。
今年のテーマは『身近な野菜で和食を楽しむ』
地元で採れる野菜をたっぷり使い
おもてなしにも向くヘルシーな献立を、
辻日本料理マスターカレッジ・柴田邦彦先生が紹介してくださいました。
【夏の献立】
〔先付〕長芋羹 海胆 オクラ 山葵 トマトジュレ 旨だし掛け
〔吸物変り〕冷製 茶碗蒸し 野菜あん掛け
〔焼き物〕鱸塩焼き 茄子田楽 枝豆 とうもろこし
〔ご飯物〕夏野菜の湯葉ご飯
オクラ、トマト、水茄子、枝豆、南瓜など地元野菜を使っています。
〔先付〕長芋羹 海胆 オクラ 山葵 トマトジュレ 旨だし掛け
海胆をのせて贅沢に仕上げた長芋羹。
トマトジュレとの組み合わせが新鮮な味わいです。
トマトはミキサーにかけてピュレ状にして、
一晩かけてペーパータオルで漉すと、透明なトマトウォーターに。
赤いトマトが透明に???
その瞬間、会場からワッと歓声が上がりました!
〔吸物変り〕冷製 茶碗蒸し 野菜あん掛け
野菜あんを掛けるので、具はシンプルに鶏肉とジュンサイのみ。
滑らかな口当たりで、ふり柚子の香りが一段と味を引き立てます。
冬場は温かく仕立て生姜汁を、と先生からのアドバイス。
〔焼き物〕鱸塩焼き 茄子田楽 枝豆 とうもろこし
今が旬の鱸の塩焼き。
焼き上がりに青紫蘇のせん切りをまぶして香りを添えたもの。
とうもろこしは身の部分を短冊状に切って、食べやすく盛り付けます。
〔ご飯物〕夏野菜の湯葉ご飯
アスパラガスや南瓜、赤万願寺唐辛子を
色良く揚げてご飯に混ぜ込み、湯葉あんを掛けたもの。
満足感あるご飯ものです。
会場は満席。
最初は、やや張り詰めた空気でしたが、
柴田先生ならではのユーモアあふれるトークに
参加された方にも笑みがこぼれ、次第に雰囲気も和んで
皆さん熱心に耳を傾け、メモを取っていました。
家庭料理にも役立つプロの技の数々を、
柴田先生はやさしく丁寧に教えていらっしゃいました。
出席された皆さんから沢山の声もいただきました。
「説明がとてもわかりやすくて勉強になりました!」
「長芋羹なら作れそう。チャレンジしてみます。」
「田楽味噌は重宝しそうなので、早速作ってみます♪」
「素晴らしい講習会でした。もっと機会を増やしてください!!」
「鱸の塩焼きが美味。ひと手間かけると味が違いますね。」などなど…。
田楽味噌はひと月位日持ちするので、多めに作っておくと便利です。
今回は赤出し用味噌で作りましたが、白味噌で作るのもオススメ。
ベシャメルソースに加えるとよく合うそうです。
この日、立川経済新聞の記者の方も取材に来られ、
また、国立のポータルサイト「くにたちハッピースポット」http://happyspot.jp/にも、
市民講座の記事が掲載される予定ですので、是非ご覧ください。
柴田先生が2階の大教室で講習している間、
1階の実習室では他の先生方が試食の準備に追われていました。
ベテランの先生方とはいえ、80人分の用意は大変です。
器出しから調理、サービス、後片付けまで、日本料理の先生方が総出であたっていました。
地元の新鮮な野菜に加えて、海胆や鱸を堪能された皆さんは
「きれいなお料理で、本当に美味しかったです!」
と口々に言ってくださり、先生方も嬉しそうな表情でした。
たくさんの質問にも、一つ一つ丁寧に対応されていました。
この講習会の人気が高いのは、学校の誠実な姿勢が評価されたもの。
講座を毎年繰り返すことによって地域との信頼関係が生まれ、
ひいてはエコール 辻 東京のこれからに結びつくのだと思います。
地域活動に積極的に取り組む意義を改めて感じました。
2013.08.19.
エコール 辻 東京 TSPA