TSPAレポート#9:映画「大統領の料理人」試写会に行ってきました!<大阪>
7月下旬、映画配給会社GAGAさんのプレス向け試写会で『大統領の料理人』を見せて頂きました。フランスのミッテラン大統領のプライベートシェフを務めた、実在の女性料理人の物語です。
最初の場面は、寒々しく荒涼とした南極の大地。男性ばかりのはずのこの南極基地に珍しく、一人の女性のシェフ。彼女の前の職場も、特別な厨房であったことが徐々に判明してきます。
彼女の名はオルタンス。片田舎で郷土料理の学校とレストランを営む彼女が、ある日突然スカウトされ(なんとあのロブションの推薦で!)エリゼ宮のプライベートキッチンに迎え入れられます。しかし、エリゼ宮自体、儀礼や規律に縛られた世界。さらに厨房は代々、完全に男性社会。オルタンスの孤軍奮闘が始まります。
彼女は、自分自身の料理によって、大統領との絆を深めて行きます。サヴォワ産キャベツとサーモンのファルシ、リムーザン産牛ヒレ肉のパイ包み、サントノレ...そしてこっそりキッチンに降りてきた大統領に即興で差し出す、たっぷりのトリュフバターとトリュフを載せたタルティーヌ。
美味しそうな料理もはもちろんのこと、様々な壁にぶつかりながらも、ひたすらに大統領の為に料理を作り続ける、オルタンスの凛とした佇まいに、魅了されます。
印象的なシーンも色々ありました。
他のスタッフと一緒に、ワインを片手に、キッチンでメニューの相談をする場面。
一品一品を綿密に検討し、全体の調和を計り、ソムリエもワインの提案をし、管弦楽を奏でるかの如く、メニューが決まっていきます。
オルタンスがシェフコートでなく、私服の上に黒い胸当てエプロンをして、いつもヒールで仕事をしている姿も、エレガントで印象的でしたし、また、彼女が古き良き時代の料理書を、詩を朗読するかのように読んでいる場面もとてもキュートでした。
実在のダニエル・デルプシュというこの女性料理人に是非お会いして、お料理を頂きたくなってしまう、そんな映画でした。
是非皆さんも、劇場に足を運んでみて下さい!
【公式サイト】
http://daitouryo-chef.gaga.ne.jp/
2013.08.29
エコール 辻 大阪 TSPA