【日本料理技術講座・畑先生からのメッセージ!】
2014.06.01 カテゴリー:先生インタビュー
日本料理技術講座の映像教材(DVD)の中で技術指導をしている畑 耕一郎先生!
今日は、多数の著書もあり知識・経験ともに豊富な畑先生から伺った、
講座の魅力や受講をご検討中の皆さんへのメッセージをご紹介します★
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【メイン教材であるDVDを制作する中で1番こだわったところは?】
1番こだわったところは、料理作業の中で「なぜ、そうするのか」ということをきちんと説明する
こと。
ただ単に料理を作る過程、テクニックを見せるだけでは料理の本質を理解できないし、
応用力がつかない。
DVDを見る人が、それぞれの作業の意味を納得し、
理解できるよう説明できているかという点には、非常に神経を使いました。
また、学ぶ側からすれば、自分に目線を向けてくれていない授業はおもしろくないもの。
1時間のDVD内容をより興味を持って見てもらうため、
意識してテクニックをカメラ目線で見せたり、
しゃべり口調でいかにも学校で授業を受けているような臨場感を出すよう心がけました。
が、これが非常に難しかった!
やはり相手の反応が見えないところではどうしても話に間が取れなくて苦労しました。
日本料理技術講座指導 畑 耕一郎
【この講座の魅力は?】
なんと言っても最大の魅力は、学校に通わなくても辻調の専門的な授業を
個人で独占して見られるところでしょうね。
私自身いろいろな料理番組を見てきたし、また出演もしてきましたが、
これほど中味の濃い料理内容を盛り込んだものはないと思う。
またDVDの場合、わからなかったところや忘れたところの映像を
何回も繰り返して見れるところがとても有効だと思います。
【この講座では、どのような勉強の仕方をすればいいですか?】
教材のDVDを単なる料理の作り方として流すのではなく、
しっかり確認をしながら見てほしい。
器に対してこのくらいの分量で盛り付ける、付け合せはここにこういう形で盛るなども。
授業のなかで映し出されているものには、全て意味があります。
そういった日本料理の奥深さを見逃さないで欲しい。
手間隙をかけず、なるべく短時間に作るほうが良い家庭料理と違いお客に出す料理は、
たとえ1品を作ることも大変なこと。
授業メニューの中には『魚の煮付け』といった家庭料理でも定番のものもありますが、
授業でおそわったプロの仕事で作るのはとてもたいへんなものです。
しかし、忠実に作業を行った受講生からは、
『今まで食べたことがないほどおいしい煮付けができた!』という感想が何通も届きます。
日常の生活の中で時間をかけて、あるいは決められた材料を探して
料理するということはたいへんなことかもしれません。
でも、できるだけ代用品に走らないでDVDの通りに料理して欲しい。
その味や形を十分に知った上で、自分らしさを表現した料理に変えたらいい。
味が薄いと思ったら濃くすればいいし、材料の取り合わせに変化をつけてもいい。
絶えず応用を考え新しいことを試してみる心掛けが大切なのです。
【これから受講を考えている人たちに向けてメッセージを!】
講座は、料理の基本の部分を押さえています。
もちろん作るメニューそのままが、毎日の食卓にのるということは少ないかもしれません。
しかしこの講座を受けてもらうなかで、おいしい料理はこんなふうに考えていったらできる、
またおいしい料理は手間や時間を掛けることでできるということを学んで欲しい。
受講される方がプロであってもアマチュアであっても、
この講座は日本料理の本質を学んでもらうことがねらいです。
また、講座の中で教えている基本の知識があればいろんな料理の味が変わる。
例えば、野菜の煮物は形や色をくずさず、中までしっかり味を含ませるためには
どのような作業がかかせないか。
ねぎと豆腐のかんたんな味噌汁も、だしじゃこのだしの取り方をきちんと行っていれば
とてもおいしい味噌汁になる。
本物の味を知ることはとても重要なことです。
最近世の中の味がどんどん濃くなってきていると感じています。
「あっさりしているけれどにじみ出てくる味がある」、そういった味のうまさを知って欲しい。
おいしい料理を作るのにプロもアマチュアもありません。
おいしいものを作ろうと意識することで、著しく料理に対する考え方が変わるし、
もちろん料理も器に対する意識も変わる。
食べることは、人間生活の中で欠かすことのできないこと。
そこの知識が深まれば、生活の幅がぐっと広がるはず。
きっと、楽しみが増えますよ!
是非、いっしょに勉強しましょう!!