通信教育部ブログ

受講生日記

アメリカでフランス料理・イタリア料理受講体験!

 
 
お待たせしました!今回はアメリカからの受講体験記です。前期半年がフランス料理、後期半年がイタリア料理の講座について、いろいろ教えていただきましょう! 
 
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去年の10⽉から辻調理師専門学校の別科通信教育フランス料理·イタリア料理技術講座を
受講したアメリカ在住のKです。ナッパバレーのレストランで働いています。 

私の働いているレストランでは、1年以上レストランで働くとスカラシップ(奨学金)に応募できるようになります。そのスカラシップは、⻝等に関する学びに対して、何が学びたいかをエッセイにまとめ応募するというものです。 
私は調理場で専⾨職についてからプロとしての深い学びがしたく、
多分何⼗箇所の料理教室、料理学校へメールを送りました。ナッパにも調理師学校がありますが、⽇本語で学びたい、そしてプロの細かい学びがしたいが⽇本へ帰国できる期間は限られている、返事はどこも「うちではそのようなクラスはありません」でした。 
エッセイの締切が迫って
いたので、思い切ってある関東の料理学校へ電話をしてみました。するとそこの受付の⽅が、⼤阪の辻調理師専⾨学校にあなたの希望するクラスがあるかもしれないので問い合わせてみたら?と親切に教えていただきました。すぐ問い合わせてみると辻調の受付の⽅がすぐに別科の通信の⽅へ電話を回してくださり、詳しいインフォメーションをくださいました。それがこの通信との出会いと学びの始まりです。 

1年を通しての経験として今でも思い返すのは、⻝材や調理器具が⼿に⼊らず⼯夫したり代⽤品を探したりしたことです。それらについてご紹介したいと思います。これから受講される⽅の参考になれば嬉しいです。 
 

まず最初のフランス料理のチャレンジレポートに選んだ課題は、第⼀課『⽜フィレ肉のステーキ、ソース・マデール』、『グラタン·ドフィノワ』です。  

まず良いフィレが⾒つからない、我が家は電気
レンジでガスではないため、焼き⾊にむらが出るという問題にぶつかりました。フィレを求めて何軒もスーパーを探しました。家族が住むロスまで調理器具を持ち、フィレステーキの課題をこなしました。ロスでも意外にフィレは⾒つからず、数少ないウィンドーのフィレは前に並んでいたお客に買い占められて次のお店へ、と⾔うエピソード付きでした。 
フォン·ド·ヴォーは煮込んでいるうちに深夜になり、あとは炊飯器の保温に任せました。翌⽇鍋に戻しもう少し煮込みました。  
 

次のフランス料理のチャレンジレポートNo.2は、第7課『海の幸のソーセージ』です。 
 
ここで新鮮な冷凍
されていない⿂を探すというチャレンジになりました。アメリカはとにかく広いので、どうやら⿂は冷凍されてから送られてくるようです。また売り場の⼈も冷凍されているかどうかは知りませんでした。というのも前にさつま揚げという練り物を作ったとき冷凍⿂を使⽤し、粘りが出ず失敗した経験があり、それが重くのしかかったからです。でも結局⼿に⼊らず、できる限り⿂の⽔分を取りました。そして塩加減にも注意しました。 
 

チャレンジレポートNo.3の課題に選んだのは、第10課冷たいオードブルの『⽜テールのゼリー寄せ、ソース·レムラード』です。 

この⽜テールのゼリー寄せに使うゼリー型探しからはじめました。ところがゼリー型が⾒つかりません。アメリカで似たようなものがあったのですが容量がさっぱりわからず値段も⼀万円以上でした。それで私が使⽤したのはアルミでできたパウンドケーキ型です。三枚⼊っていてたしか$4ドルくらい、どこにでも売られているものです。バウンド型のサイズを図りダンボール紙を切りアルミを巻いてバウンド型の蓋にしました。それと⼈参を敷き詰めていくのに使ったのはジップロック、⼈参を薄切りにしたのは⽇本製のここではマンダリンと呼ばれるスライサーです。 

そして課題レポートは、第6課『⾆平⽬のデュグレレ⾵』です。⿂のあらが⼿に⼊らなかったので市販のフィッシュストックを使いました。 

 
 
 



そしてイタリア料理チャレンジレポートNo.4は、14課の『アサリとズッキーニのリングィーネ、ボッタルガ⾵』を作りました。 

ボッタルガはオンラインで購⼊、塊ではなくもう粉末状になっている
ものを買いました。アサリはリトルネッククラムで名前に⽐べ⼤きなアサリでした。 
 

チャレンジレポートNo.5は、第15課『海⽼とリコッタチーズのトルテッリ、クリーミーなトマトソース添え』。

⽜乳がたくさんあったので前⽇に詰め物⽤にリコッタチーズを作りました。また先⽣が教えてくださったパスタのレシピは失敗がなく美味しいパスタが作れると思います。 

 
チャレンジレポートNo.6は、第20課『⿂介のスープ、トマト仕⽴て』です。 

これは⿂選びがチャレンジでした。ムール⾙は⼿に⼊らず、⼩蛸、レッドスナッパー、ベビースキャロップ、リトルネッククラム、⼩イカ、海⽼を使いました。⼩蛸と⼩イカの処理に⼿間がかかりましたが、下処理は⼤切なので勉強になりました。⿂の出しは市販のストックを使いました。 


そして第⼆回課題レポートは、第16課『スパッカテッリ、プティトマトとルーコラ和え』です。 

これ
は、物差しを⽚⼿にパスタを作りました。パスタを作る傍ら、すぐ出来上がりを茹でれるように湯を沸かしました。 

イタリア料理の⻝材は、割と⾝近で買い求めることができました。先⽣にお聞きしたところ、フランス料理の第1課のフィレステーキのソースに使ったマデイラワインは、イタリア料理のマルサラ酒(ティラミス作りなど)の代⽤としても構わないとのことです。またバジルの葉も度々出てくるので、鉢を買われると買いに度々⾛らなくても良いかと思います。 

 
あっという間の1年でした。イタリア料理の料理のクラスが始まる頃、コロナの影響で自宅待機となり、レストランも大変な状況となり、しかしながらフランス料理の復習やイタリア料理の課題を進めていけたことは何よりも自分の支えになりました。 

⽣が教えてくださったとおり⾃分で経験してみることが上達の鍵になるかと思います。また通信では、ご紹介したとおり⾃分で材料を調達し、調理器具も⾃宅にあるものなど⼯夫しなければなりませんが、それが通信で学ぶ楽しさかなと思います。今はテキストブックを⾒ながら新しい料理にチャレンジしています。できなかったことができた、知らなかったことを教えてもらったという満⾜感は、職場や台所での⾃信につながってくるのではないかと思います。⼀⼈でも多くの⽅に知ってもらい⼀⼈でも多くの⽅に受講していただきたい気持ちです。

先⽣⽅や通信の事務の⽅々にもとても感謝しており、良い学びをさせていただいたと思っています。 

 
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Kさんが働くレストランは、Ad Hoc( Chef Thomas Keller)です。お近くの方は是非お立ち寄りくださいね。

 
 
  
 


 

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