通信教育部ブログ
受講生日記
洋菓子 第20課 ドイツ菓子(2)「リューベッカー・ヌスザーネトルテ」
皆さん、こんにちは!
今回はリューベッカー・ヌスザーネトルテ。訳すとリューベック風ナッツ入りの生クリームケーキ。
ドイツ北部のバルト海に面する港湾都市リューベックは、マジパン製造で有名だそうで、今回のケーキには
生地にも仕上げにもマジパンを使います。
そしてなんとこの回、DVDでの説明がありません!というかポイントのみの説明があるだけで、
後は自分でやってね的な・・・どうしよう・・・
今回も直径18㎝のケーキ型で、0.75倍で作っていきたいと思います。
◆ミュルベタイクは前日に作って冷蔵庫で休ませておきます。
当日に伸ばして180℃のオーブンで20分焼き、18㎝のケーキ型に合わせて切っておきます。
ミュルベタイクはいつも、基本分量の半量で作り、その1/2を伸ばして焼いてるので、生地が大きめになっています。
あえて大きく焼いているのは、この切れ端を食べたいから・・・
◆ヌスマッセ(ナッツ入りの別立てスポンジ生地)を作る
今回の生ヘーゼルナッツはコッタで購入。160℃のオーブンで10分程ローストしました。
スポンジ生地に使うヘーゼルナッツを、ブレンダーでアーモンドプードルくらいに粉々にしました。
今回もジェノワーズを焼き、ケーキクラムを作りました。
ヘーゼルナッツ、ケーキクラム、薄力粉、シナモンパウダーを混ぜ合わせてふるっておきます。
焼く準備。クッキングペーパーに直径18㎝の円を2つ書いておきます。
マジパンローマッセは卵黄を少しずつ加えながらハンドミキサーで白っぽくなるまで撹拌します。
卵白は砂糖を加えてしっかり泡立てたメレンゲを作ります。
マジパンローマッセと卵黄を混ぜたものにメレンゲを加えて混ぜます。
そこに粉類を加えて混ぜます。
円を描いたクッキングペーパーを裏返し、生地を2等分して、円の大きさに生地を伸ばします。
200℃のオーブンで20分焼きます。焼けたら粗熱を取って、紙をはがし冷まします。
冷めたら1枚は直径18㎝に抜き、もう1枚は直径15㎝に抜いておきます。
◆ヌスザーネクレーム(ナッツ入りのホイップクリーム)を作る
ケーキ型にミュルベタイクを敷き、アプリコットジャムを塗ります。
その上に直径18㎝のヌスボーデンを張り付けるのですが・・・焼き目を下にして入れるところを
そのまま上に置いてしまいました・・・
ヌスザーネクレームに使う分量のローストしたヘーゼルナッツを、包丁で細かいダイス状にカットしておきます。
生クリームはグラニュー糖を加えて泡立てます。ちょっと硬い?!
冷水で戻したゼラチンにラム酒を加え、湯煎して溶かし、泡立てた生クリームに加えて混ぜます。
さらにダイス状のヘーゼルナッツを加え、よく混ぜます。ヌスザーネクレームの出来上がり。
コレを先ほどの型に半量入れ、直径15㎝に抜いたヌスボーデンを入れます。
さらに型の高さまでヌスザーネクレームを入れて平らにならします。
コレを冷凍庫に入れて冷やし固めます。
◆組み立てて仕上げる
マジパンに茶色の着色をするのですが・・・茶色にするってなかなか難しい・・・
この着色料は天然色素なのでちょっと色が付きにくいかもです。
水飴と粉砂糖、茶色の色素を練り込みます。
粉砂糖で打粉をしながら薄く伸ばします。直径18㎝のケーキ型より少し大きめに伸ばしました。
茶色を練り込んだわりには、あまり色が変わってない気が・・・
本来は筋付け麺棒で模様を付けるらしいのですが、無いのでパスします。
ヌスザーネクレームが固まったら、温めた布巾で型の周りを温め、型を外します。
シュラークザーネ・ミット・ツッカー(フランス菓子で言うところのクレム・シャンティイ)で全体を覆います。
のばしたマジパンをケーキに乗せて包み込むようにカバーリングします。
裾をナイフで切り落とします。
テキストでは特に等分器は使ってなかったので、線は入れなかったのですが、
副読本の「ドイツ菓子・ウィーン菓子」の本を見ると、等分器で筋付けしてるのよね・・・
目分量で12等分してシュラークザーネ・ミット・ツッカーを絞り、ローストしたホールのヘーゼルナッツを飾りました。
クーベルチュールチョコレートを線状に絞って飾るのですが・・・なんですか??この模様。
よくわからない出来になりました・・・
わーい♪できた♪♪
なんかちょっとかわいらしいです。
本来なら裾にもダイス状に刻んだヘーゼルナッツを付けるのですが、カカオバターを噴霧できないので・・・
どう張り付けるか悩んでやめました。
切ってみてもそうなのですが、出来上がってみると意外とシンプルです。
大部分がヘーゼルナッツの生クリームをゼラチンで固めたものなので、簡単といっちゃ簡単ですが
マジパンが入ると、途端にめんどくさく・・・いえ、スミマセン・・・・
ヘーゼルナッツナッツの入った生クリーム、美味しいですね!
砂糖の量が少ないので意外とあっさり食べられます。タカナシの生クリームを使ったのでフレッシュ感もあるし、
生クリームがふわふわです♥それにナッツの香ばしさもよくわかります。
生クリームが軽いから、スポンジ生地に入っているヘーゼルナッツとマジパンの風味もよくわかります。
このスポンジ生地めちゃめちゃ美味しい。
そしてそれを覆っているマジパン・・・コレが一番謎。
マジパンで有名だとはいえ、マジパンの使い方、斬新!
確かに美味しいけど・・・マジパンがないと、かなり間の抜けたケーキになるとは思うけど・・・
他に方法がなかったのか・・・でもこのマジパンがないと、味に締まりがないしな・・・
と思っていたのですが、翌日に食べると、このマジパンが柔らかくなっていて、
生クリームの柔らかさと一体化していて、かなりしっくりくる感じになっていました!
そして今気づいたことが・・・
テキストと比べて私のケーキは、なんか高さがあるな・・・と思っていたのですが、
テキストのセルクルは高さ5㎝で、私のケーキ型は高さ6㎝ということをすっかり忘れていました。
それでも美味しいけど。
全体としては軽いケーキなので、結構好きです。
そしてヌスマッセとヌスザーネクレームは他のケーキにも流用してみたいです♥