通信教育部ブログ

受講生日記

第4課「関西風桜・・・?餅」





今年の北海道は例年とはくらべものにならないくらい暑い日が続いております。

ここ数年は暑くなってきたのでエアコンを設置する方も多くなってきましたが、クーラーなしで過ごしている方もまだまだたくさんいらっしゃいます。

昼間は暑くても夜が涼しく過ごしやすいというのが北海道の気候の特徴だったのが...今年は夜も暑い!

近くの病院には連日熱中症の患者さんが運ばれております...(院内に勤務する方談)

さて!そんな夏の真っ最中!真夏に作る和菓子はこちら!

『関西風桜餅』

え?!桜餅!?

はい、こちら春のお菓子ですがスケジュールが遅れに遅れて7月に作りました。m(__)m

関西風ということは関東風もあるだろうと調べてみたところ...

・関西風...道明寺粉を使用
・関東風...白玉粉と小麦粉を使用。長命寺桜餅とも呼ばれる。

私は愛知県出身でどちらかというと関西寄りなので関東風の方は見たことがありません。また、現在北海道に住んでおりますが、北海道でも見かけたことないかも...。

関東風の方は焼いた生地でくるっと餡子を巻いたこんな形 ↓



あるサイトの調査結果によると、この形が一般的なのは関東地方のみで、全国的には関西風の方が一般的といったところでしょうか。関東風の方もぜひ食べてみたいです。

今回作るのは関西風。メイン食材の道明寺粉は、加熱した餅米を乾燥させたもの。お湯で戻すだけで火を入れなくてもそのまま食べられるそうなんです!知らなかった!よくよく袋の裏を見ると「災害時の非常食にも」と記載がありました。



それでは!いきなり!衝撃映像から始めていきます!







紅。くれない。紅。


DVDの解説で

「桜の淡い色をイメージして薄く色づけましょう」

と解説が入っておりましたので、その通りにだいぶ少なめに入れたつもりが...

真っ赤っか!

最初に色素を水に溶かしてそれから道明寺粉を入れるんですが、水に溶かした時点ではそんなに赤くなかったのでそのまま続行。

結果、真っ赤な生地が完成...。

(このままではとんでもない桜餅が出来てしまう...)

と焦った私は、

急遽!生地の量を倍にして色を薄める作戦を思いつく。



倍量にしたのがコチラ ↑

画像だと分かりにくいですが、紅からショッキングピンクに変化。ぎりぎりピンクの領域に入れました。

最初の紅の時点で廃棄し、やり直すことも一瞬頭を過ぎりましたが...食材が勿体なくて一通り作ってみることにしたのです。食紅自体は食べられないものではないですからね。

気を取り直して作業続行。

まずは粒餡で餡玉を作っていきます。




予定では、桜餅のあと他の和菓子の練習もしようと思っていたので、過去に作った冷凍漉し餡も解凍してありました。

しかし、急遽倍量必要になったので漉し餡は桜餅の餡玉へ転職。



並ぶと可愛いですね♪

餡玉が出来たら、先ほどのショッキングピンクの生地を蒸していきます。



あぁ...桜には程遠い...。
でもせっかく作るんだから大切に工程を踏んで愛情を注ごう、と誓う。


強火で20分、蒸しあがったのがこちら~!

伝わらないのが残念ですが美味しそうな餅米の香りが漂っています。



バッドに移して粗熱を取っていきます。



そうそう!この画像では切りっぱなしのを使っていますが、お友達にサラシを縫っていただきまして、大きなサイズのサラシが出来ました。餡子作りが捗りそうです。

話を戻して、粗熱が取れたら、手にシロップをつけて餡を包んでいきます。

包餡という作業です。

「先生の所作が美しい~~~!」

と真似するも難しい。



「冷めると成形がしにくくなる」

その解説を聞いて熱いうちから始めましたが、20個終わるころにはだいぶ冷めていました。作業のはじまりと終わりで生地の状態が変わることも考えながら作っていく必要があります。こういうことを考えて経験していくのも料理の楽しさ♪

当初10個の予定で材料を準備してましたが、紅事件で20個に。



丸型しかないと思ってましたが俵型もあるんですね。手に付けたシロップのおかげで生地はが扱いやすく、成形が難しくも楽しく成形できました。

仕上げに桜の葉で包んでいきます。



いわゆる葉っぱの裏面が表になるように包んでいきます。

裏面の方が、葉脈がしっかり見えて綺麗なのと、苦手な人が剥がしやすいようにという二つの理由。

こういう予備知識があると次に失敗や迷いがなくなるので大切ですね。



くるっと包んだら出来上がり~~~~~!

本当に色が惜しい!!!

これで色がうまくいってたらもっとよかったのに...。

でもこの失敗が大事。今日の教訓が出来ました。

『色素は思っている10分の1でいい』


また、予定外に数を増やしたことで、別のところに影響が...

「桜の葉の枚数が足りない!」



この桜の葉の香りがこのお菓子の大事な要素だと思うので、半分に切って巻きました。

このショッキングピンクな桜餅は、市内のコワーキングカフェに持っていき、大学生やお客様にご自由にお召し上がりいただきました。(無料で配布しましたが菓子製造業の許可のある場所で作っています)冷たいお抹茶と一緒にふるまってくださったようで、好評だったようです。良かった良かった。

私も味見しましたが、苦労して作った餡子と生地の割合が絶妙でとても美味しかったです。

2130色もの伝統的な呼称があるほど日本の文化にとって色は大切。これからも色を付けていくお菓子が出てきますが、この繊細な作業がいつも安定して出来るように練習を続けていきたいと思います。

★おまけ★
濃いピンクになったので

「桜餅じゃなくて芝桜餅になった~」

と書こうと思いましたが、いざ写真を探してみると


(転用元:写真素材なら「写真AC」(photo-ac.com))



全然違った...。桜っていうよりサーモン...。


次回!夏にぴったりの涼しげなお菓子に挑戦!

そして講座も折り返し地点を超えました。筆記試験後のまとめ♪

などをお送りしていきます。

まだまだ暑い日が続きますが、みなさまご自愛ください。

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