通信教育部ブログ
受講生日記
第5課「みぞれ羹」
今年はとんでもなく暑い。本州より暑い。
早く涼しげなお菓子を作って目にも心にも涼しくなりたい!
と、課題で使う材料の発注や準備を進めておりました。
...しかし、その日は突然やってくる。
(なんか寒い...)
ある日の夜明け。まだ現実と夢の世界の狭間、夢うつつの状態、寒気を感じ掛け布団にぎゅっと包まる。
...それでもやっぱり寒くて目が覚める。
(まだちょっと早いけど起きるか~)
寒いな~寒いな~と思いながら、手元のスマホで気温を検索すると...
名寄市 8度
「は?」
昨日まで30度超えてましたがん(突然の名古屋弁)
こうして突然訪れた秋。皆様いかがお過ごしでしょうか。
あぁ...もうあっという間に冬がくるぞおおお...と思いながら寒天を使った課題を進めていきます。
第5課で作るのは「みぞれ羹」。
錦玉羹(寒天で作った透明のお菓子)の中に、道明寺粉を散らし、漉し餡をくるんだとても美しいお菓子です。
今回は糸寒天を使っていきます。
今まで寒天は棒寒天と粉の寒天しか使ったことがないので、初めましてドキドキ。
しかも地元のスーパーでは購入できずお取り寄せになるので貴重品。
緊張が高まる。
まず、教科書も何も見ずに材料をそろえて、DVD再生。
DVDの中の先生「まず、糸寒天を6時間以上水で戻します。」
!!???
6時間!!
6時間!!
今これ見終わったらすぐに取り掛かろうと思ったのに...
6時間ですって?
ほんのちょこっと(嘘)心を折られましたが、この日は深夜になってでも大丈夫なくらい時間に余裕のある日だったので気を取り直し、引き続き教科書片手にDVDでお勉強。
「戻しが悪いと、こんな風に...」(ちゃんと戻った糸寒天と戻ってない寒天を映像で見せてくれる)
いつも粉寒天使ってたから忘れてたけど、棒寒天も一晩水で戻してたなぁ...と思い出す。
そして時は流れ6時間後-。
しっかりと水で戻した糸寒天を使っていよいよ!みぞれ羹を作っていきます~!
まずは下準備。
漉し餡を丸めておきます。この漉し餡はあらかじめ作って冷凍しておいたものを解凍して使っています。
奥に写っているのはお砂糖です。
次にぬるま湯で道明寺粉を15分程うるかします。いやあ~桜餅以外で道明寺粉を使う日が来るとは!このモチモチ食感が寒天の中でどうなるのか楽しみです♪
写真の撮影を忘れてしまったのですが、水で戻した糸寒天と分量の水を入れた鍋を火にかけていきます。
糸寒天がしっかりしているので結構長い時間鍋の中でふよふよ寒天が泳いでいます。
が!沸騰した瞬間、
「え!?」
とびっくりするほど一瞬で消えます。(溶けます)
その後も細かい部分は溶け切っていないので、木べらに粒が付かなくなるまで確認しながら溶かしていきます。
溶け切ったのを確認したら分量の砂糖を入れて沸騰させます。砂糖を入れたらもう寒天が溶けなくなっちゃうんだって。これは絶対覚えておかないと。
砂糖を入れたらよ~くかき混ぜて~溶かしていきます~。
そしてサラシで濾します。
(燃えると危ないので火は止めています。)
寒天は、天日干しているので埃やゴミがまじっていることがあるらしい。この濾すという一手間が大切。
新入社員:ぼうず鍋初登場!透明な美しい寒天液が出来ました。
ここまで出来たら別のコンロで、先ほどぬるま湯に漬けていた道明寺粉を10分程蒸していきます。
蒸し上りがコチラ♪蓋を開けるとお餅のいい香り。
このまま使うと寒天が濁ってしまうので、
水でしっかりと!ぬめりを落としていきます。教科書の写真だけだとさらっと通り過ぎてしまう工程ですがDVDの中で先生がしっかり洗っているのを確認できます。
洗い終わったら水を切っておきます。
水を切っている間に寒天を煮詰めていきます。沸騰させながらしっかりと混ぜてとろみがつくまで火を入れていきます。
とろみの状態は木べらを持ち上げたときの液体の状態で判断していきます。和菓子は温度計などを使わず状態で温度を判断できるように先生が細やかに説明してくれます。
寒天を煮詰めたら、先ほどの道明寺粉と合わせていきます。
道明寺粉をボウルに入れて~
寒天液を少しずつ入れて~
道明寺粉が散るくらいまで冷やしていきます。
こんな感じかな~。
ちょっとダマになってる部分がありますね...。ここの硬さがうまくできないと完成したときにみぞれっぽさが出ないので難しいポイント。
生地が出来たので、最初に丸めた餡子と組み合わせていきます。
「ポリシートに包んで巾着にしていく」
と教科書に記載があり「ラップでいっか」と思っていたのでーすーが!
DVDの中で「ラップは形が変わりすぎるのでポリシートで」
と注意が!
ポリシートってなんなの...と思いながら家中をゴソゴソ。少し厚めのポリ袋があったので代用。あらかじめカットし準備しておきました。
(あとでお菓子資材のお店を確認したらそのままポリシートという名称で売ってたのでポチり。)
器にポリシートを敷き、寒天液を入れて餡子を入れ、巾着のように形を整えます。
口の部分を絞ったら、包装などで使うタイで口を閉じます。
↑こういうやつ。
余談ですが、これも古くなると糊が剥がれてキラキラした部分と中の針金が分離します。早めに使いましょう~(自分に言い聞かせています)
包み終わったのがコチラ↓
このガラスの器に収まる大きさにする予定が、寒天液が余ったので大きくなり器の意味が...。
残り6個はコチラ。
両方とも百均で購入しました。
後は固まれば出来上がり♪冷蔵庫に入れたくなりますが、常温で固めていきます。
そして2時間後!
ドキドキの!
開封!
みぞれ羹の完成~~~~~♪
何事もなかったように完成品を載せておりますが...
包む際のシートが小さくて横からはみ出て手はべたべた...。
上からラップで包んでなんとか寒天の流出を防いだり...、と困難もありました...。
で、無理やり包んだところは、シートの隙間に寒天が入ってしまい、剥がす際に欠けてしまったり...。
上の方がボコボコしているのはそのせいです。
それでもケースに入れると売り物みたい~( *´艸`)可愛いですね♪
金箔載せたくなる。でもそうすると派手すぎて品がなくなるな~と思いやめました。
寒天を使うので夏のお菓子かと思いきや「みぞれ」ですから秋と冬の間のお菓子ですね。
この散らした道明寺粉を雪と言わないところが情緒的で素敵です。
6個ずつ箱に入れると...
わあ( *´艸`)買ってきたみたい~~~!!!!
こんな感じで2箱作り、差し入れしてきました。ポリシートが届いたらまた作ってみたいな~。
あっ!
そういえば味見してない!!
次回!引き続き寒天を使って「練り羊羹」を作っていきます♪お楽しみに~。