御節料理
皆さん、こんにちは!
12月に入り、学校のある天王寺の街中もクリスマスのイルミネーションで賑やかな装いです。
学校にも一足早くツリーがやってきましたよ!
さてさて、日本料理の世界では12月に入ると御節(おせち)料理の準備がはじまります。
本日は調理技術マネジメント学科の2年生の御節料理の授業をご紹介いたします。
皆さんのイメージする御節料理は何段でしょうか?
学校では壱(一)の重から与(四)の重までなんと4段!!なかなかお店でも見ることができなくなってきた伝統を踏まえた御節料理を教えています。
こちらは壱の重
祝儀肴と呼ばれ、御節には欠かせない代表的なおめでたい料理や珍味などを盛り込みます。
ごまめや数の子、黒豆、たたき牛蒡などの三種肴(さかな)と呼ばれるものが入っています。
色とりどりで綺麗ですね。
そして弐(二)の重
なます(膾、鱠)、生寿司や酢の物などです。
魚の処理の方法や塩梅を中心に学びます。最後まで飽きないように食感や香りも考えられたメニューです。
まだまだ続きますよ~
参(三)の重
焼き物。
味噌漬けや酒粕漬け、醤油ベースの幽庵(ゆうあん)焼きに加え、化粧焼きなど様々な焼き物が盛り込まれています。
縁起を担いで、成長するにつれ名前の変わる出世魚の鰆(さわら)も使われていますよ。
最後に与(四)の重
煮物(煮染め)。
ひとつひとつ丁寧に形よく剥き、揃えることによって煮崩れを防ぎ、綺麗においしく仕上げます。
梅人参
慈姑(くわい)
完成がこちら!
ご紹介した料理ひとつひとつ食材や形に
五穀豊穣、子孫繁栄、文化、経済、勤労、
武勇、平安などの意味が込められています。
例えば・・・
数の子(子孫繁栄)
黒豆(無病息災)
ごまめ・田作り(五穀豊穣)
牛蒡(強壮・開運)
巻物(書物・文化)
金団や卵(財宝・経済)
紅白(隆盛・平安)
松竹梅(長寿・繁栄・華やぎ)
鶴亀(長寿) などなど・・・
2年生では、1年生で習った調理法の五法や基礎技術を土台に、新たな食材や料理の作り方、それにまつわる文化や背景を深く学んでいきます。
ひとつひとつ積み重ねていくとこのような御節料理が出来上がるんですね。
もっと詳しく聞きたい!やってみたいという方は是非、オープンキャンパスに来てくださいね(^^)/