ヨーロッパ研修旅行2024~本場で得られる経験を求めて~
皆さんこんにちは。
今週は毎年の恒例、ヨーロッパ研修旅行です。
辻調理師専門学校は本物のフランス料理やイタリア料理を教えるというポリシーで頑張っています。
でも、悔しいけれどフランス料理はフランスへ行かないと感じ取れない何かがあるのです。
イタリア料理もそうです。ということでフランスやイタリアのたたずまいを感じるために出発します・・・。
関西空港からミュンヘンを経由してイタリアのフィレンツェへ・・・長時間フライト疲れました。
しかし、フィレンツェの街角に立った途端、好奇心全開、感性が覚醒します。
フィレンツェはイタリアのトスカーナ州の州都であり、
ルネサンス時代の数多くの傑作絵画、彫刻や建築で知られています。
レオナルド・ダヴィンチ、ミケランジェロ、ボッティチェッリ、ラファエロなど、
教科書で習う天才たちが集った場所です。
そのフィレンツェを長く支配していたのが大富豪メディチ家であり、
その家の娘カトリーヌがフランス王アンリ2世と結婚したことでフランスの食文化が洗練されました。
このことが今のフランス料理の礎となっていることは料理を志す人の間では有名な話です。
フィレンツェの名物料理ビスティッカ・アッラ・フィオレンティーナ(Tボーンステーキ)と
ジェラートを紹介します。
トスカーナを代表する郷土料理で、骨を間に挟んでロース肉とフィレ肉を一緒にカットして炙り焼きにします。
レアで食べるのがおすすめ。
氷菓の歴史は古いのですが、今あるジェラートはフィレンツェが発祥といわれています。
街のいたる所でおいしいジェラート店を見つけることができます。
フィレンツェの中心にあるメルカート・セントラル(中央市場)は、
1階には伝統的な屋台が並び、2階は都会的なフードコートと料理学校があります。
日本では見かけない大きさの「高級きのこ、ポルチーニ」とその乾燥品。とてもいい香りが漂っていました。
朝食後すぐの昼食?ボリュームたっぷりのパニーニ。
具材はスモークサーモンやフィレンツェのサラミ(柔らかくて香りが良い)など。
具材に合わせたクリームと一緒に食べると口いっぱいにイタリアの風味が広がります。
フィレンツェから北西へバスで2時間30分ほど移動したところに
パルマ(エミリア=ロマーニャ州)の地があります。
この地の環境が産み出したパルミジャーノ・レッジャーノとパルマの生ハム生産現場の見学です。
生産者の説明は説得力あり。試食もたっぷり、昼食が必要ない程でした。
もちろんお土産として買うこともできます(生ハムは日本国内に持ち込むことはできません)
イタリアから空路フランスへ移動しました。
今日から3日間観光、食べ歩き、ショッピングなど、学生たちが自由に計画を立てて行動します。
ホテルの近くにあった朝市を見学しました。日本との食文化の違いを感じます。
ミシュラン星付きのレストラン、地元のフランス人が評価するビストロ、インスタグラムで調べた評判のお店、
職員おすすめのレストランなど、紹介しきれないお店で数えきれないほどのおいしい料理を食べ尽くしました。
名残惜しいけれど8日間の充実したヨーロッパ研修旅行が終わり、日本へ帰ります。
この研修旅行で経験したことは学生たちの記憶に残り、ゆっくりだけど確実に成長の糧となることでしょう。
さあ皆さん、卒業まで元気いっぱい頑張りましょう。
~プロフィール~
辻調理師専門学校 西洋料理(フランス料理・製菓)担当
赤井 幸之助
ずいぶん昔に辻調を卒業し、大阪近辺で数店舗のレストランで働いた後、
学生たちに料理やお菓子を教えています。
フランス校や研修で海外を経験できたこともいい経験になっています。