この野菜って何か知ってるかな?
この野菜は【 萵 筍 】といって日本語では【チシャトウ(茎レタス)】といいます。
葉は【チシャ・サンチェ】と言って焼肉でも巻かれる野菜です。
この茎の部分を料理で使います。シャキシャキとした食感がおいしい冬野菜です。
今回は調理技術マネジメント学科の1年目の中国料理理論授業、野菜料理の回の内容をご紹介します!
チシャトウ以外にもたくさんの野菜を使った料理【成都素燴】を紹介します。
成都→四川省の省都
素→精進料理(※今回は美味しくするために肉類のスープも使用しています。)
燴→煮込みあんかけ
という意味なんです。
昔の宮廷料理で、野菜に切り方や火通しなどを工夫して作られ、
それぞれ切り方にもおめでたい形状を表す切り方で演出します。
例えば
チシャトウは算盤球(そろばん型)
そろばんは商売道具として使われるので、【商売繁盛】です。
ほかにも
タケノコとすり身で箒 (ほうき型)
ほうきは邪気を払うや神様が宿っていると昔から言われています。
そして人参は七星形という切り方でおめでたい形です。
どうやって切るかというと・・。
にんじんを長方形の棒状に切って、角を四隅落とします・・。
正方形に整えて、中心まで切り込みを入れて向きを変えて切り込みを入れていくと・・。
こんな感じに2つのブロックができます。
なかなか写真ではわかりにくいので、実際に見たい方はオープンキャンパスで見に来てくださいね♪
このように色々な野菜をきれいに整形して油で火を通してから
コクのある白湯(豚骨スープ)と毛湯(鶏ガラスープ)でコトコトと炊いて下味を入れます。
器に野菜を盛りつけたら、清湯(澄んだスープ)に味を入れてとろみをつけて盛りつければ完成です♪
野菜って、なんかほっこりしますよね??
歳を取ってくるとしみじみ思います(笑)
理論の授業では料理の作り方だけではなく、歴史や切り方の意味など様々な内容を学びます♪
~プロフィール~
辻調理師専門学校 中国料理担当
河野 篤史
テレビ朝日系列【DAIGOも台所】に出演中です。ぜひご視聴ください。
山口県と島根県の進学アドバイザーも行っています。
進学のことなど何でもご質問ください♪