第30回調理技術コンクール全国大会 ~その1~
2月24日、東京・国際フォーラムにて
第30回調理師養成施設全国調理技術コンクール全国大会が開催されました。
30年の節目の年、会場も国際フォーラムということもあってか
出場選手や学校関係者はもちろん、一般の方も含め多くの人で
会場はごったがえしていました。
各地区予選大会を勝ち抜き、全国から150名の選手が選出され
辻調理師専門学校からは、10名が決勝大会に残り出場しました。
写真上左から、黄城さん、河合さん、上野さん、松田さん
中左から、大原さん、小嶋さん、李さん
左下から、鈴木さん、葉さん、芹沢さん
盛り付け作業を終え、みんなに自信のほどを聞いてみましたが、
「精一杯、がんばったのであとは結果でるのを待つだけです」とのことでした。
他に「自分の弱さが見つかったので、これから直していけるようにしたい」「達成感がある」「ほかの作品がすごくみえる」などのコメントもありました。
審査発表の前の作品展示の様子です。
毎年のことですが、作品をみるのも一苦労です。
今年の課題は、海老を使った前菜と、日本料理は、白み魚のすり身を使った椀、
西洋料理は、肉を使った主菜、中国料理は豚肉を使った主菜。
の各部門2品ずつです。
審査項目には、単に料理の見栄えだけではなく
作業過程における技能や手際など、総合的な技能が審査されます。
表彰式の講評の中でも、それぞれの先生方が
「基本技術の大切さ」と「味」についてお話されていました。
学生とはいえ、年々レベルアップする作品について
評価をされる一方で、見た目の派手さで目をひくだけでなく
美味しさへの探求がなければならないことをおっしゃっていました。
辻調の学生の作品をご紹介します。
まず、日本料理。
調理技術マネジメント学科2年生の葉 士銘さん
テーマは「美しい色の寄り合う雛祭り」
雛の節句にちなんだ料理を中心に、華やかな彩の料理を組み合わせました。
調理技術マネジメント学科2年生の芹沢 勝哉さん
テーマは「咲きほこる桜花のいろどり」
八寸・椀ともに桜の花や花びらを模したものを配し、春の暖かい桜の季節を感じていただけるように献立を工夫しました。
調理技術マネジメント学科2年生の鈴木 淳さん
テーマは「芽生え 桜咲く」
春の芽生えを旬の食材や形、彩で表現してみました。
西洋料理。
調理技術マネジメント学科2年生の大原 慶子さん
テーマは「美味しい!綺麗!楽しい!」
料理の基礎技術を大切に、お菓子のように華やかな盛り付けを意識しました。
調理師本科生の李 祈睿さん
テーマは「文化交流」
伝統的な料理に新たな感性を加え、華やかな料理になるよう意識しました。
調理技術マネジメント学科2年生の小嶋 孝明さん
テーマは「自分らしく」
伝統的な料理や地方料理を参考にし、食べて美味しい料理を目指しました。
中国料理。
調理技術マネジメント学科2年生の河合 真緒さん
テーマは「水鳥游湖彩花斉放」
春の訪れが漂う風景をイメージし、春の息吹や清々しさが感じられる盛り付けを意識しました。
調理技術マネジメント学科2年生の上野 翔平さん
テーマは「口福満載」
見て楽しい、食べても美味しい、口、心が幸せになる料理をお皿いっぱいに盛り付けました。
調理技術マネジメント学科2年生の黄城 介男さん
テーマは「温故知新 春薫佳饌」
学んだ基礎技能を重視しつつ、「食べて美味しい料理」を意識して一品ごとの完成度が高くなるように作りました。
調理技術マネジメント学科2年生の松田 雄大さん
テーマは「舞蝶春風?葩繍葉」
卒業の頃の春の田園をイメージして作りました。見た目だけではなく、実際に食べて美味しい地震の2皿です。
それぞれ、精一杯の力を出しきって作った作品です。
結果発表は、次に、続きます。