李錦記(リキンキ)オイスターソースレシピコンテスト
実は辻調の先生は、料理を教えるだけではなく学外でのコンテストにも参加しています。
このコンテストは~李錦記オイスターソースで大衆料理~をテーマに
全国から200通を越える応募作品の中から、
2部門5名ずつが決勝審査に選ばれ、その中から上位3名ずつが香港で表彰されました。
何と辻調から2名の中国料理職員の作品が選ばれました。
辻調理師専門学校の1階に賞状が飾られているので、お立ち寄りの際には是非見てください。
ちなみに私の作品は銅賞と入賞の2作品が選ばれました。
今回のテーマは、~李錦記オイスターソースで"大衆料理"~
中国料理のみならず、広く料理業界全体の活性化に役立つことを目的としているので、ジャンルは不問なんです。
なので、今回はアレンジ料理で応募しました。
【オイスターソースが香るカルボナーラ】
【オイスターソースの旨みたっぷり 海鮮アヒージョ】
今回は、香港での表彰式と李錦記工場見学体験してきたので紹介します。
まず、李錦記(リキンキ)の会社をご紹介します。
創業は100年以上の歴史を持つ、香港の大手調味料メーカーで、
創業者がオイスターソースを発明しました。
当初は小さい会社でしたがその後拠点をマカオに移し、広東や香港への販路を確立しました。
その後、オイスターソースと蝦醤が北米でも好評になり本社を香港に移転。
全世界で認められるようになり、今では香港を代表する調味料メーカーです。
オイスターソースの誕生秘話
当時、創業者は小さな料理店を営んでいました。
暮らしていた地域は良質なカキの名産地だったため、創業者は店でカキのスープを出していました。
ある日、創業者はいつものようにカキのスープを仕込んでいた時に、とろ火でコトコトとスープを煮込んでいたら、うっかりして火を消し忘れて一晩忘れてしまいました。翌日気がつくと、白かったスープが褐色の煮汁になって鍋底にたまっていました。あまりによい香りだったので煮汁を口にしてみると、非常に濃厚なコクとうま味を備えていたのです。この偶然の発見をヒントに、李錦裳はオイスターソースの製造を始め、元祖オイスターソースが誕生しました。
【李錦記本社にて】
巨大オイスターソースボトル
【李錦記初代~四代目】
【李錦記工場全体模型】
敷地面積は東京ドーム2000個分!?
街全体を李錦記が所有しており、衣食住全てを賄っているらしい。
タンカーで海運できるように運河を整備して橋を設立したり、
メインストリートも「李錦記大道(リキンキロード)」だったり。
世界を代表する企業のスケールを体感することができました。
【工場見学】
何百台と醤油タンクが並んでいる。
日本では李錦記はオイスターソースで有名だが、醤油製造がメインとなっている。
【創業当時の模型】
【李錦記 マカオ店 再現模型】
【品質管理理念】
100-1=0
1つでも信用を失うとすべての信用を失う。
食品の安全や品質管理を徹底している。
今回の工場見学は、普段の香港旅行では体験できない貴重な経験をさせて頂きました。
辻調理師専門学校より中国料理職員のこうのがお届けしました。