OSAKA

唐墨作り

高度調理技術マネジメント学科

2021.01.21

3年制学科(高度調理技術マネジメント学科)の1年生が12月はじめから約1か月かけて
唐墨(からすみ)を手作りしました!

唐墨というのは...
ボラという魚の卵巣を塩漬けにして、乾燥させたものです。
唐墨の形が唐(中国)から伝わってきた墨に似ていたことが由来とされています。

それでは作り方行ってみましょう!
まず生のボラ子を氷水に漬けパンパンに水を含ませ、針で丁寧に血管を刺し、血抜きをしていきます。



地味に見える作業ですがこれが一番大事な作業なんです!!
ここで手抜きをしてしまうと生臭―い唐墨になってしまいます...(T-T)


キレイに血抜きができれば、唐墨たちをきれいに並べて斜めにし、冷蔵庫で水分を切っていきます。


キレイに血抜きをしたのにこんなに赤い水分が出てきました!


丁寧に水分を拭き取ったら塩をべったりとまぶして、さらに水分を抜いていきます。
またまた斜めにして冷蔵庫で一晩おやすみなさい(-- )ZZZ



朝見てみると...
水分が出ていますね~(^^ )でも最初と比べて、出てきた水分も透明できれいですね!

もう一度同じように塩をして一晩寝かせたら、たっぷりの焼酎で塩を洗い流していきます。


ここで焼酎に浸して塩を抜いていくんですが、この焼酎の量で塩の抜き具合を調節するんです!
職人技ですね~( > < )ノ



次の日に裏表をひっくり返してもう一日焼酎に漬ければ
いよいよ干す作業に入っていきます!

皆さんこの色を覚えていてくださいね~(^o^)♪

ここからはひたすら
焼酎で表面を拭いて消毒をし、干す。
またまた焼酎で消毒をしてひっくり返して干す...


を繰り返すと...

やっと完成です!!
干す作業だけで8日間、生のボラ子から唐墨になるまで18日間かかりました!
学生たち毎日お疲れ様でした~!!

一つずつ丁寧に真空して唐墨づくり終了です!

さてさて高級食材といわれる唐墨ですが、
今回の大きさの唐墨を普通に買おうと思うと、1腹15.000円くらいします...(・o・ ; )タカイ

でも生のボラ子は1腹2.000円なんです...!
生から唐墨になると約8倍になるんですね~~( *^ ^* )ぴかぴか(新しい)
手間ひまかかっているので納得ではありますが、やっぱり高級食材ですね(笑)
技術や知識を学んでいるとこんなにも幅が広がるんです!

唐墨を作る体験ができるのは高度調理技術マネジメント学科だけです(^^)