帝国ホテルでプロの味と伝統に触れる一日!~調理師の卵たちの学びの旅~
高度調理技術マネジメント学科01クラス担任の東です。
この学科は日本で初めて出来た、3年間かけて調理を学ぶ学科です。
今回は帝国ホテル大阪さんに食事付き見学会に行った様子をレポートします。
1. はじめに
11月11日、辻調理師専門学校 高度調理技術マネジメント学科1年生は、
憧れの帝国ホテル大阪さんへ食事付き見学会に行ってきました!
これは飲食キャリア概論という授業の「ホテル業界を知ろう!」という取り組みの一環で実施されました。
学校の授業でも映像を見ながらホテルならではの働き方の特徴や街場との違いなどを学びますが、
教室では知ることのできないリアルな情報を、目で見て肌で感じ取るために毎年実施されています。
2. 帝国ホテルってどんなところ?
帝国ホテルさんは、1890年の開業以来、日本の歴史とともにある老舗の高級ホテルです。
当初は迎賓館として建てられ、多くの賓客を迎えてこられました。
現在では、東京、大阪、上高地などにホテルを展開し、日本を代表するホテルとして世界的に知られています。
近年では、サステナビリティへの取り組みを強化し、環境に配慮したホテル運営をされています。
明治時代、西洋文化が日本に開かれたことを受け、帝国ホテルさんは西洋料理をいち早く日本に紹介されました。
西洋料理の技術や食材、調理法を積極的に取り入れ、日本の食卓に新たな風を吹き込みました。
3. 豪華なランチ
企業説明の後には、帝国ホテル大阪さんご自慢のランチをいただきました。
今回は髙橋料理長自らが考案してくださった特別メニューです!
美しい盛り付けと、繊細な味付けに、学生たちは感嘆の声を上げていました。
・ローストビーフとインゲン豆のサラダ 緑のベールを纏ったウッフ・モレ
ローストビーフの赤みが美しく、口に入れた時の肉の旨みが口いっぱいに広がりました。
インゲン豆の食感とのコントラストも絶妙で、爽やかなサラダが食欲をそそります。
特に、緑のベールで包まれたウッフ・モレは、見た目の美しさだけでなく、
黄身の濃厚な味わいが口の中でとろけ、贅沢なひとときでした。
・オニオングラタンスープ
玉ねぎの甘みが凝縮されたスープは、とろけるような舌触りでした。
上にかかっているオランデーズソースが飲みやすさを引き立たせ、何度でも口にしたくなる一品です。
・フォアグラを鋳込んだ やわらかな若鶏のシュプレム モリーユ茸のソース
フォアグラの濃厚なコクと、若鶏の繊細な味わいが絶妙なバランスで、贅沢な一皿でした。
モリーユ茸のソースが、さらに深みのある味わいを加えています。
フォアグラの風味と鶏肉の旨みが口の中でとろけ合い、幸福感が広がりました。
・なめらかクリームのベリー添え ヨーグルトのソルベと共に
口当たりのなめらかなクリームと、酸味の効いたベリーの組み合わせが絶妙で、
爽やかな味わいが口の中に広がります。
ヨーグルトのソルベが、さらに爽やかさを引き立て、食後の余韻を心地よく彩ります。
4. 厨房・施設見学
ランチの後は、いよいよ厨房や施設の見学です。
撮影の都合上、読者の皆様にはお見せできるお写真がないのですが、
プロのシェフたちが、手際よく料理を作る様子に、学生たちは熱い視線を送っていました。
特に、厨房の清潔さや、効率的な作業の流れに驚いたという声が多く聞かれました。
5. 卒業生からのメッセージとインタビュー
見学の最後には、帝国ホテル大阪さんで働く卒業生の方と交流する機会がありました。
卒業生からは、辻調理師専門学校で学んだことが、今の仕事にどのように活かされているか、
そして、ホテル業界で働く喜びや厳しさなど、様々な話を聞くことができました。
さらに海外研修や世界中の食文化に触れた経験など、貴重な話を聞くことができ、
学生たちは将来へのモチベーションを高めていました。
6. 学生たちの感想(一部抜粋)
「味で勝負していてかっこよかった。
料理の知識だけではなく、広く深く様々なことを知っておかないといけないと改めて感じた。」
「作業場の広さや人数など、街場のレストランとの違いがすごく多いと思った。」
「福利厚生がしっかりしていて、数多くの知識を吸収できると思った。
ゆっくりと1つの部署に専念出来て、自分に合っていると思った。」
「普段から努力を惜しまずに励むことが大事だと感じた。
皆さんの料理の熱意が伝わってきて、自分も頑張ろうと感じた。」
「自分が将来なりたい像を見つけ、それに合った働き方を見極めていかなきゃと思った。
そのためには今学んでいることを無駄にせず努力を続けていきたいと思った。」
「最初に出てきた卵を見て、食材がどれだけ重要か気づいた。」
7. まとめ
今回の帝国ホテル大阪さんへの見学は、学生たちにとって、世界を舞台に活躍するための第一歩となりました。
帝国ホテルさんが目指す「国際的ベストホテル」という理念に、学生たちも共感し、
将来のシェフとしての道を歩む決意を新たにしたようです。
辻調理師専門学校では、これからも、学生たちが世界で活躍できる人材へと成長できるよう、
様々なサポートを行っていきます。
~プロフィール~
辻調理師専門学校 専門講義科目グループ
東 庸介(あずま ようすけ)
調理「食生活と健康」製菓「公衆衛生学」を担当。
高度調理技術マネジメント学科1年生の担任や
SDGsに食から貢献することを目的とした学生サークルSSPの顧問をしています。
▶ 管理栄養士
▶ SDGs for School認定エデュケーター
▶ Microsoft Innovative Educator Expert 2024-2025