OSAKA

辻調理師専門学校

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授業をのぞき見♪(学生のインタビューあり)

製菓技術マネジメント学科
製菓衛生師本科

2024.07.10

辻調理師専門学校の授業に興味を持ってくれて、ありがとうございます☆

・自分たちにできることは沢山あるんだな、と改めて思いました。
・知らないことがたくさんあって勉強になりました。
・自分がお店を経営するときのヒントとして役立てたいと感じました。

こんなコメントの授業、覗いてみたくなりませんか?

オープンキャンパスでも見られない!
そんな授業の一部を今日はこのブログで紹介していきたいと思います~♪

実は先ほどのコメント。
今回の授業(公衆衛生学)を終えた学生さんたちが書いてくれたものなんです。

授業を覗いてみると、、、なにやらグループで話し合いをしてるようですね。

実はこの後、グループ発表が行われるのです。(今は発表前の最終調整時間です)

発表テーマは、「環境に配慮した製菓店の運営」

なかなか難しいテーマだと思いませんか?

初回授業でもこのテーマに向けた取り組みを考えてもらいましたが、
その際はなかなか案がでてこなかったグループも実はありました。
ですが、今日は8回目の公衆衛生学の授業日です。
これまでの学びを活かした発表、期待してますよ~!!

まず最初にこのクラスのみんなが「環境に配慮した製菓店の運営」をテーマに
どんな課題をみつけたのかを紹介しますね。





※学生さんが作った発表スライドの一部を抜粋しています。

なるほど。
みんなは公衆衛生学の授業を通して、

・食材の多くが海外から運ばれてきている
・捨てられてしまう食品が多くある
・食材の生産・輸送・廃棄・店舗運営など、食に関わる部分で多くの資源が利用されている
・食材の生産方法によっては環境汚染や生物多様性の低下を招いてしまう恐れがある

ということなどを問題だと感じたようですね。
このような問題に対して、製菓店でできることはあるのでしょうか。

学生さんが実際に発表している様子とともにお伝えしていきます!


このグループは、食料自給率の低いことでの環境負荷を課題と考え、
地産地消を取り組みの1つにあげていました。
中でも、グリーン・ツーリズムというものに着目して、地域の食材を使用したお菓子づくりを提案し、
海外の観光客にも対応できるようヴィーガン、ハラール、グルテンフリーなど、
食の多様性を意識した取り組みが非常に面白かったです。


このグループは、日本の森林の手入れ不足の課題を自分たちで調べることで気がつき、
製菓店の運営を通して森林保護に向けた活動を提案していました。
これらの活動を通して、生物多様性の保全や地球温暖化対策を行います。
今日の発表に向けた準備をしっかりしてくれた様子が伺えました。



このグループでは、環境汚染に対応するための方法として、包材の工夫や清掃活動などの提案をしていました。
オブラートではそのまま食べられる、蜜蝋ラップの包装は繰り返し使えることからお店で回収することで、
お店にきてもらうきっかけづくりになるなど、環境にもお店にも良い効果をもたらす提案でした。
お客様と一緒にできる取り組みというのが、とてもいいですね。

この他にも、農家さんと協力した取り組み、規格外食材を使用した製品づくり、
食品ロスを発生させない仕組みづくりなど、各グループ工夫した取り組みが多くあがりました。

みんな同じ授業を受けたはずなのに、発表内容は全然違います。
各グループの提案は授業で学んだ内容から、製菓衛生師としてできることはないか、
と考えた学生オリジナルです。だからこそ答えは1つではないんですね。

・自分たちにできることは沢山あるんだな、と改めて思いました。
・知らないことがたくさんあって勉強になりました。
・自分がお店を経営するときのヒントとして役立てたいと感じました。
といったコメントがでてきた理由がわかります。

このように辻調理師専門学校の公衆衛生学では、知識を得るだけでは終わらず、
得た知識をワークや発表を通して、
「どのような場面で活かしていくか」ということを考えていくようにしています。
教員側がなにも言わなくても、他の科目で学んだことも活かして考えてくれるため、
自然と他の科目とのつながりが生まれ、聞くだけの授業よりも深い学びが期待できるのです。
そのため、教えている側の私にとっても、みんなの発表は学べることがいっぱい!!
私にとってもみんなの発表は貴重な学びの時間となっています。(ありがとう!)

このように辻調理師専門学校では、実習だけでなく、座学といわれる授業でも
より多くの学びが得られるよう工夫して作られたオリジナル授業が行われています。

さて。
こんな授業を受けている学生さんたちは、どんな人なのでしょうか。
一人一人が魅力的で全員紹介したいくらいですが、さすがにそれは時間が足りないので...
今日の発表にて、「最もよい発表だったグループ」学生投票第1位に輝いた7班のみなさんを紹介したいと思います♪



(左から、ブライヤンさん、ホンさん、チェさん、田渕さん)

なんとこのグループは、4人中3人が留学生です!
言葉の壁も全く感じさせない堂々とした発表で(原稿も一切みない!すごい!)、
内容も他にはない視点での取り組みを提案し、見事1位となりました。

そんな7班さんですが、みんな志もとても高い人たちです。

◇ ベネディクトウス ブライヤン グナワンさん(出身:インドネシア)
日本のお菓子を食べて感動しました。
将来は出来れば日本で自分のお店を開きたいと思っています。

◇ ホン ヨンギさん(出身:韓国)
日本語学校で通っている頃にコーヒーに興味を持ち、
現在はお気に入りのカフェでアルバイトをしながらコーヒーについても勉強しています。
辻調理師専門学校の卒業生の運営するお茶屋さんに食べ歩きに行った際、本校をお勧めしてもらいました。
将来はバリスタとしてコーヒーを提供するだけでなく、
コーヒーに合うお菓子も自身で作り、提供したいと考えています。
今までは価格の安い海外の食材を使ったりもしていましたが、国産食品を使い農業を支えていくこと大切だと思いました。

◇ チェ ファヨンさん(出身:韓国)
韓国で行われた「ワンデークラス」という機会でこの業界に興味をもちました。
辻調理師専門学校の卒業生が運営する韓国のお店でケーキを食べ、
私もこの学校のカリキュラムで基礎を学びたいと思い入学しました。
将来は自分のお店を持ちたいと思っていますが、この授業を通して、
環境についても考えて店舗運営をしていかないといけないな、と思いました。

◇ 田渕 絹香さん(出身:日本)
小学生の頃からパティシエールという仕事に憧れがありました。
お母さんの友だちが辻調理師専門学校の卒業生で、色々話を聞いていたこともあり、
この学校に興味を持ち入学しました。
自分のお店を出すという将来の夢があり、今日みんなが発表した取り組みを
自分のお店で活かしていきたいと思いました。
将来は、商品を見た時から食べる楽しみやワクワクを感じ、食べた瞬間笑顔になるような、
一日のご褒美となるケーキを作られるようになりたいです!

本校の卒業生に魅力を感じて入学してくれた人が多いですね!!
みんなの話を聞いて、卒業生が世界で活躍している様子も伺えて私もうれしい気持ちになりました。
将来は自分のお店を持つことを目標にしている7班のみなさん、これからの活躍が今から楽しみです♪

辻調理師専門学校は国籍・年齢など関係なく、毎年多くの素敵な学生さんたちが入学しています。
私も少しでもみんなの力になれるよう、努力していきたいと思いました!

以上、公衆衛生学の授業の紹介でした~☆

~プロフィール~
辻調理師専門学校 公衆衛生学担当
藤垣 絵美
大阪府出身
昨年から子どもと一緒に畑での野菜づくりを勉強中です。
子どもたちと一緒に色々とチャレンジする時間が、今の一番の楽しみです♪