前期期末試験にむけて ~製パン編~
皆様こんにちは。
辻調理師専門学校で製パンを担当している桒村です。
以前高度調理技術マネジメント学科1年生の試験に向けた様子をお伝えしました。
今回は製菓技術マネジメント学科1年生の実技試験に向けた授業の様子をご紹介します。
実技試験には、洋菓子、和菓子、製パンの3科目がありますが、今回は製パンの授業の様子を見てみましょう!
まずは担当の先生から実習説明が行われます。
試験に向けての実習なので、試験本番でチェックされるポイントの説明をしてもらいます。
学生たちもいつもより真剣な眼差しで説明を聞いています。
前期期末試験の内容は【Table roll(テーブルロール)】という製品の分割から焼成までです。
まずは生地を切り分ける【分割】の作業からです。
生地を1人8個分割する時間と正確さをチェックします。
目標は8個切るのに90秒以内!!
早速分割が始まりますが・・・・
実はこの生地、本物のTable roll の生地ではありません!!
小麦粘土という練習用の生地を使って分割の練習をしています。
この生地にはイーストが入っておらず発酵しないので、何度も分割の練習ができます。
本番で早く切れるように、はかりの使い方を再確認します。
次は実際にTable rollの生地を使ってパン作りをしていきます。
先ほど練習した分割からです。
練習の成果もあって素早く上手に出来ています!!
分割した結果はデータとして専用のアプリに登録します。
これで今までのデータがいつでも確認できます!
分割した生地は形を揃えるために【丸め】の作業をします。
丸めは基本的な作業で、実習のたびに毎回練習しているので、とても上手になってきていますね!
次に丸めた生地を13㎝の棒状にする【成形】の作業です。
成形した8本を同じ長さ、太さに揃えつつ、しっかりと生地に張りがある状態にしていきます。
時間がかかりすぎるとパン生地がどんどん発酵してくるので、
上手に成形しつつ時間もかけすぎないのが大切なポイントです。
8本の長さ、太さが揃った良い成形ができています!!
成形した後は約40分間発酵させます。
成形直後と40分後の生地を比べてみましょう。
2~3倍程度の大きさに膨らんでいます。
この発酵ですが、終了の見極めが難しいです。
発酵にかかった時間だけで判断するのではなく、直接生地に触って発酵状態を確かめています。
判断が難しい時には先生に聞いてみましょう!
発酵が終わった生地は卵を塗って焼きます。
発酵した生地はふわふわに膨らんでいるので、優しく丁寧に塗っています。
試験では焼き上がりの製品もチェックが入ります。
おいしそうな焼き色になるように、焼成の確認も怠りません。
焼き上がった製品は、自分たちで良し悪しを確認します。
その後先生からコメントをもらいます。
最後に次回の試験に向けての説明が行われ、今回の実習は無事に終了です。
今までの練習の成果が出ますように・・・!
次回の試験もがんばれ!!
~プロフィール~
辻調理師専門学校
製パン担当
桒村 遼
奈良県出身
パンが大好き
朝食はもちろんパン派
毎日食べても飽きません!