OSAKA

辻調理師専門学校

ブログ

前期期末試験にむけて ~製パン編~

製菓技術マネジメント学科

2024.09.19

皆様こんにちは。
辻調理師専門学校で製パンを担当している桒村です。

以前高度調理技術マネジメント学科1年生の試験に向けた様子をお伝えしました。

今回は製菓技術マネジメント学科1年生の実技試験に向けた授業の様子をご紹介します。

実技試験には、洋菓子、和菓子、製パンの3科目がありますが、今回は製パンの授業の様子を見てみましょう!

まずは担当の先生から実習説明が行われます。

試験に向けての実習なので、試験本番でチェックされるポイントの説明をしてもらいます。
学生たちもいつもより真剣な眼差しで説明を聞いています。

前期期末試験の内容は【Table roll(テーブルロール)】という製品の分割から焼成までです。

まずは生地を切り分ける【分割】の作業からです。

生地を1人8個分割する時間と正確さをチェックします。
目標は8個切るのに90秒以内!!

早速分割が始まりますが・・・・

実はこの生地、本物のTable roll の生地ではありません!!
小麦粘土という練習用の生地を使って分割の練習をしています。

この生地にはイーストが入っておらず発酵しないので、何度も分割の練習ができます。
本番で早く切れるように、はかりの使い方を再確認します。

次は実際にTable rollの生地を使ってパン作りをしていきます。

先ほど練習した分割からです。
練習の成果もあって素早く上手に出来ています!!

分割した結果はデータとして専用のアプリに登録します。
これで今までのデータがいつでも確認できます!

分割した生地は形を揃えるために【丸め】の作業をします。
丸めは基本的な作業で、実習のたびに毎回練習しているので、とても上手になってきていますね!

次に丸めた生地を13㎝の棒状にする【成形】の作業です。

成形した8本を同じ長さ、太さに揃えつつ、しっかりと生地に張りがある状態にしていきます。
時間がかかりすぎるとパン生地がどんどん発酵してくるので、
上手に成形しつつ時間もかけすぎないのが大切なポイントです。

8本の長さ、太さが揃った良い成形ができています!!

成形した後は約40分間発酵させます。

成形直後と40分後の生地を比べてみましょう。
2~3倍程度の大きさに膨らんでいます。

この発酵ですが、終了の見極めが難しいです。
発酵にかかった時間だけで判断するのではなく、直接生地に触って発酵状態を確かめています。

判断が難しい時には先生に聞いてみましょう!

発酵が終わった生地は卵を塗って焼きます。
発酵した生地はふわふわに膨らんでいるので、優しく丁寧に塗っています。

試験では焼き上がりの製品もチェックが入ります。
おいしそうな焼き色になるように、焼成の確認も怠りません。

焼き上がった製品は、自分たちで良し悪しを確認します。
その後先生からコメントをもらいます。

最後に次回の試験に向けての説明が行われ、今回の実習は無事に終了です。

今までの練習の成果が出ますように・・・!
次回の試験もがんばれ!!


~プロフィール~

辻調理師専門学校 
製パン担当
桒村 遼

奈良県出身
パンが大好き
朝食はもちろんパン派
毎日食べても飽きません!