現場のシェフの意見を直接聞く! 外来講師による実習授業
皆さん、こんにちは!
今日は辻調の授業の中から、外来講師による授業を紹介します。
普段の授業はその料理に精通した、常に学校に在籍している先生で授業を行っています。
「料理を美味しく作れるように教えること」と「料理を美味しく作ること」は似ているようで違うので、
辻調の先生は、「教えること」を常日頃考えて授業しています。
ですが実際現場を見ているプロ目線の言葉や、最前線の技術を見る機会も必要です。
そこで外来講師という形で、現場で活躍しているシェフに講習や実習をして頂いています。
講習は実際にお店でされているレシピを学び、試食を行います。
作り方のポイントやお店でのエピソードを聞いたりと、とても有意義な授業となっています。
※2021年12月に実施された外来講師の城先生の授業の様子。
2年生の授業では、講習だけでなく、実習の外来授業も行います。
ここでは先日行われた中国料理を専攻している2年生の様子を紹介します。
教えて頂く先生は、
兵庫県夙川の有名店「ラヴェニール・チャイナ」のオーナシェフ
卒業生でもある今村浩之さんです。
今回の授業のテーマは「鶏肉を使ったオリジナルレシピの作成」です。
テーマ食材「鶏肉」を使って、今までに学んだ調理法、食材の知識を活かしオリジナルのレシピを作成します。
そしてそのレシピを実際に作り、外来の先生に試食して頂き評価を頂く。
これが今回の授業の流れです。
料理の味が美味しいかどうかはもちろんですが、盛りつけや材料の選択
お店で出す場合の仕込み量、提供スピードなど様々な観点で意見を頂きます。
普段よりも真剣!笑
もちろんいつも真剣ですが、やはり外来の先生に食べて頂くという緊張感があります。
実はオリジナルレシピを作ることはとても難しいことです。
そこでその取っ掛かりとして、今まで学んだ料理で美味しかった料理を参考にしたり
自分の得意料理をベースに考えたりします。
主材料を鶏肉に変えた場合、何を変えたら鶏肉を活かした料理になるか、を考えていくんですね。
学生たちは何度も試作を重ね、自分で美味しいと思える料理を提供しました。
しかし緊張で思うように作れなかった学生や、自信の出来だったのに思うような評価をもらえなかった学生も・・・
その結果に涙する学生もいました。
しかしまだ前期が終わったところ。
卒業まで時間はあります。
残りの期間で今回の結果を糧に成長していけば良いのです。
何より自分の料理に向き合い、美味しく作ろうという姿勢をしっかりと見ることができました。
彼らの伸びしろはまだまだあるということです!
今村先生からの総評も、よく頑張っている。今後に期待していると言葉を頂きました。
卒業してプロの現場で会えるのを楽しみにしているとのこと!
会えたらビールを奢ってくれるそうです!(笑)
こういった卒業してからの結びつきができるのも、外来講師による授業の良いところですね。
今村先生、ありがとうございました!
最後に今村先生のお店を紹介しておきます。
『ラヴェニール・チャイナ』
四川料理の本流を守りながら、ジャンルを超えた素材使いと、洋の皿を用いた美しい盛付けで、阪神間の中華を牽引し続ける。
中国料理でありながら、西洋料理の要素も取り入れ、見事に調和した料理が印象的。
皆様、機会があればぜひ足を運んで頂ければと思います!
~プロフィール~
辻調理師専門学校 中国料理担当
川﨑 元太
料理の始まりは祖母の作った炒飯でした。
同じように美味しく作りたいと何度もトライしているうちに
気が付けば中華鍋を買い、気が付けば辻調に入学し
気が付けば辻調で教えていました。
毎日、勉強です。
料理の勉強ってとっても楽しいですよ!