なんでもない場所をおいしい場所へ!~別科研究講座~
猛暑の夏も終わり秋らしくなってきました。
学校では特に今年卒業する調理師本科(1年制)、調理技術マネジメント学科の2年生の学生達が
河豚の免許を取得するための実技試験の日が近づいており、試験に向けて日々取り組んでいます。
今回は、河豚試験と同時期に行う別科研究講座についてお話したいと思います。
別科研究講座の中には『なんでもない場所をおいしい場所へ!』をスローガンにして取り組む、
希望者が受講できる授業があります。
そこで、キッチンカーでお弁当販売をする、10月後半から始まる授業の様子を紹介します。
この授業の目的は、小さなキッチンスペースでの料理作成を通して、
場所に縛られない営業スタイルの利点を学ぶことです。
この授業は、実習で作った料理を一般のお客様に対して販売の実地体験を行うことで、
実践経験ができる唯一の授業です。
10月16日に大阪でキッチンカーをまとめている会社の方が来られての講習会が行われました。
現在大阪でどのような感じでキッチンカーを運営しているか、
会社の方が人を集めるためのノウハウなどアドバイスを聞き学生たちは、なるほどなるほどと感心。
10月23日から3日間、講義と実習、そして販売のための仕込みが開始します。
いよいよ、お客様への販売も始まります。キッチンカーに仕込んだ材料を搬入して、販売準備を行います。
販売日は10月29日から10月31日の3日間です。
弁当の販売価格は一律500円。1日100個、11時30分から販売予定。
すぐに売り切れになるので、かなり早くから並ばれるお客さんも毎年多数おられます。
学生たちは必死のパッチで料理の仕上げ中。
※画像は学生のポスター制作に使用されたものです。
そして、年明け1月末、2月初めの日曜日に学生が一人で考えた献立、ポスターを作り
お客様への販売を学んだことを生かして今度は個人で実践に臨みます。
売り切れた時の達成感 ハンパナイ!
※別科研究講座は希望者対象の専門性を高めた講座となり、本科授業とは異なります。
~プロフィール~
辻調理師専門学校 日本料理
池田 恭久
学校を卒業してから料亭、海外、ホテルでの勤務経験ををもち、
より実践に近い感覚で指導をもっとうにしています。
特に商売が出来る学生を育てたいと思っています。