OSAKA

辻調理師専門学校

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学生達は学内を飛び出して、校外学習に出かけます!

調理師本科

2024.11.06

皆様、こんにちは!
辻調理師専門学校の濱本です。

日ごとに秋も深まる10月です。
空気が澄みわたり、青空が広がる爽やかで過ごしやすい季節になりました。
木々が色づきはじめ、移り変わる四季の様子を感じられます。
「芸術の秋」や「スポーツの秋」などと言いますが、学生達を見ているとやはり「食欲の秋」がぴったりです。
友人とお気に入りのお店へ食べ歩きに出かけたり、廊下ではお互いが食べ歩きをした料理写真を見せ合いながら
「その料理おいしそう!」「盛り付けがやばい」などよく話しているのを見かけます。(笑)

入学してから早、半年が過ぎようとしていますが、
学生達は毎日学内で朝から夕刻までしっかり料理を学んで来ました。
今回は学内を飛び出して校外に出かけます!

全国農協観光協会様の協力のもと、和歌山県紀ノ川市へ柿やミカンの収穫体験を行い
農家さんとの交流を通して訪れた地域への理解を深めます。

当日は学校で集合です。
いつもより少し早い時間の集合の為か少し眠たそうにしている学生もいます。
その横ではすでにテンションがMAXの学生もいますね。
やはり日頃勉強している教室を飛び出して校外に出かけることが嬉しそうです。

歩いてすぐのバス乗り場では今回一緒に添乗して頂く
農協観光協会様の長瀬さん、納谷さんが手を振って学生達を迎えてくれます。
さっそく移動用の大型バスに乗り込み、
気分はすでに遠足にでも出かけるかのように陽気です!


さぁ時間となりました出発です! 
高速道路に乗り順調に一日が始まりました。
バスの中では添乗員の長瀬さんより挨拶があり、
さっそくお菓子を食べる学生がいたり、大半はおしゃべりが止まりません。
(みなさん!校外学習という勉強ですからね)


バスは一時、トイレ休憩のため、サービスエリアに入ります。
安全確認をしながらバスを降り、売店ではさっそくお土産を買う学生もいました。(早)
中には団子やソフトクリームを食べる学生、たこ焼きを食べる学生。やはり「食欲の秋」でしょうか。

高速道路を降り、紀ノ川市に到着です。まずは最初の目的地「柿の収穫体験」です。
柿農園では農家の岡さん、JA紀の里の倉本さんが柿について話をして頂けます。


岡さんが作られている柿は紀ノ川柿の中でも果肉が黒い柿で一つ一つ袋掛けをして手間のかかる柿です。
切り口は柿としては珍しく黒いですが、すごく甘い柿になっていると話されます。
よく見かける果肉がオレンジ色の柿もよいですが、
果肉が黒い柿を食べた学生は「黒い柿もおいしい!」と大喜びです。
また岡さんより「渋柿」も用意して頂き、試食した学生は大変です。
「あ~!渋い」と吐き出していました。
中には好奇心旺盛な学生達が俺も俺もと大騒ぎです。





では!いよいよ収穫体験です。
岡さんより「大きくて、色の濃いものを選ぶといいよ」と説明があり、
学生達はハサミと袋を手に農園の中を探索します。
目当ての柿を見つけて収穫出来た学生は友人と大きな柿を見ながら
「家に帰って家族と一緒に食べたい」と言っています。




次はミカンの収穫体験です。広大な畑にはたくさんのミカンが実をつけています。
さすが和歌山県は日本一の産地ですね。道中もバスの窓からたくさんのミカン畑が見えるほどです。
みかん農園では農家さんの中村さんからみかんについて講話を頂きました。
品種は極早生の「ゆら」だそうです。
まだみかんの木を植えて6年目だそうでですが、しっかりとみかんが実っています。

いよいよミカンの収穫体験です。
中村さんより「この袋に入るだけ入れて下さい」
また「農園では食べ放題です」と説明され、学生達は大喜びです。
10個もミカンを食べた学生、袋からこぼれるほどミカンを入れている学生など...。
広大な畑ですから時間もあっという間に終了です。中村さんありがとうございました。







次はお待ちかねの昼食タイムです。大部屋に入って目の前には豪華な幕の内弁当です。
そもそも幕の内弁当の語源は「芝居の幕と幕の間(休憩時間)に食べる」ということから、
「幕の内弁当」と呼ばれるようになりましたが、今日は柿の収穫とミカンの収穫の合間ということにしましょう。
体を動かした後なのであっと言う間に完食です。ごちそうさまでした。


最後の目的地は「紀の里めっけもん広場」です。
JAの直売所ですのでたくさんの野菜や果物が並んでいます。
学生達は農家さんの講話を聞いて多くの事を学びました。
立派に育った様々な野菜や果物を見て感動している様子が分かります。
たくさんの野菜をカゴに入れ「お土産です」と楽しそうに話をしてくれました。
私もブロッコリー、里芋、すだち、無花果をお土産に買いました。



今回の校外学習では学生同士が青空の下、農家さんとふれ合いながら果実の収穫体験をしました。
農園の難しさ、厳しさなど高齢化が進む中、
岡さんや中村さんは必死になって果実を育てる姿を見て、きっと学生達は多くの事を学んだことと思います。
学校に戻り今後さらに様々な食材を扱う上で、今回の校外学習で得た事を生かしてくれることでしょう。
帰りのバスでも学生達は元気いっぱいです。


~プロフィール~
辻調理師専門学校 日本料理担当
濱本良司 

食べることが好きで「料理を学ぶならここだ!」と 辻調に入学しました。
日本料理の魅力は包丁さばき、盛り付けられた料理、器の形、部屋のしつらえ・・・
ブログではたくさんの魅力をお伝えしたいと思います。