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日本料理体験記~vol.10 湯葉あんかけうどん

     

Vol.10  湯葉あんかけうどん

みなさん、こんにちは。今回の料理は第18課より、この時期にぴったりな温かい湯葉あんかけうどんです。

第17、18課のテーマは麺料理で、そば打ちとうどん打ちがわかりやすく解説されています。先生のお手本を見ている分には、「やれそう!」「楽しそう!」「面白そう!」と気軽でいられますが、そばの生地は切れやすく、見た目にも美しくそばを作れるようになるには修行が必要だと思い知りました。

一方のうどんは生地に弾力があるので、破れることはありません。麺棒で伸ばすときにかなり力が必要ですが、身体の中でも特に痩せるのが難しいとされる二の腕を細くする効果もあったりして?!と張り切って打ってみました。

そして現在、二の腕から肩甲骨まで見事な筋肉痛です。
私の住む大阪の名物はたこ焼き、お好み焼き、そしてきつねうどん、と粉もの揃いですが、立ち食いから老舗まで、さまざまなうどん屋さんがあります。まだ痛む腕をさすりながら、うどん屋さんの前を通ると頭を下げたくなります。
餅は餅屋という言葉がありますが、うどんはうどん屋ですね。



さて、打ったうどんを使って料理するのですが、まずはかけだしです。

ここで使うだしは一番だし。これまで何度もでてきた基本のだしです。
そこにみりん、薄口醤油、濃口醤油で味をつけます。この2つの醤油を使うときのバランスも、この通信教育講座を通して少しずつわかってきた気がします。このかけだしは色が淡いのが特長。

次に、湯葉を適当な大きさに切って熱湯で茹でます。軽くほぐしたらざるに取って、水分をよく切り、かけだしの中へ。温まったらとろみをつけます。

ここで使うのは葛粉。水で溶いたものを少しずつ加えます。どろっと重いあんも食欲をそそりますが、あまりとろみがつくとうどんが食べにくくなってしまうので、今回はほんのりとろりの状態にします。

葛粉を入れると、一瞬白くなりますが、火が通るとすぐにつやつや黄金色に。この状態でも十分おいしそうです。



生うどんはたっぷりの熱湯を使ってゆでます。4~5分程度でしょうか。ほどよい柔らかさになったところでざるにあけ、水分をよく切り、水で洗います。ここでポイント。

このまま器に盛るのではなく、湯葉の入ったかけだしに移し、一度軽く混ぜます。器にうどんを入れてかけだしを注ぐと、とろみがついているために、かけだしが器の底まで回らないからです。器に盛って、好みで葱と山葵をかけていただきます。



柔らかい湯葉ととろみのあるかけだしの優しい口当たりのなかに、山葵のツーンとした大人の味の演出がたまりません。

うどんは自分で打ったせいか、不揃いなのに特別おいしいように感じます。長いの、小さいの、太いの、短いの......こんなうどんもいいでしょう。風邪をひきやすい時期ですから、山葵ではなく、おろした生姜をたっぷり入れていただくのもいいですね。



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